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TOHOシネマズ「1ヶ月フリーパスポート(無料映画鑑賞券)」は本当にお得なのか実際に計算してみた

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

一介の映画好きとして映画館に通い続ける日々だけど、やはり鑑賞料金は馬鹿にならないのが本音。定価が1,800円とはいえ、よく観に行く人はむしろこの金額ではあまり払わないのではないか。前売り券やムビチケを駆使し、鑑賞ポイントを貯め、レイトショーに出向き、なるべく負担を減らす。…といっても同じ映画を何回も観たりプラスの3D料金も払ったりするので、もはや何が特で何が損か分からない状態。

しかし仮に「1ヶ月間映画が無料で観られる」となったら、それは誰の目にも“得”だ。TOHOシネマズが発行しているシネマイレージカードで貯まるシネマイレージポイント、これを6,000ポイント貯めると、そんな夢の「1ヶ月フリーパスポート」と交換できる。先日念願のこのパスをゲットしたので、交換の手順や使用法・注意点、費用対効果などをまとめてみたい。



■1ヶ月フリーパスの獲得方法

シネマイレージを貯める方法として、まずシネマイレージカードを作らなければならない。カードは2種類。クレジット機能の有無によって分かれている。機能なしのカードは年齢制限がないので、18歳未満の人はこちらになる。両者でシネマイレージポイントの還元率等の差はない。入会金は、クレジットなしの方が500円、ありの方が無料。毎年の更新はどちらも300円が必要になる。基本は全国のTOHOシネマズの窓口での発行になるが、ネットでの入会も可能だ。





このカードの機能は主に4つ。『スタンプラリー(6作品観ると1作品無料)』『シネマイレージが貯まる(本編上映時間1分=1マイル)』『シネマイレージデイ(毎週火曜)にカードを持っていると鑑賞料金割引』『シネマイレージレポート(鑑賞記録が残せる)』。ここで重要なのは、最初に挙げた2つ。映画を無料で観る方法が2つも用意されている。

今回表題にしている「1ヶ月フリーパス」は、2つ目の『シネマイレージが貯まる(本編上映時間1分=1マイル)』の使い道のひとつだ。貯めたマイルは、300ポイントでグッズ抽選への応募、1,000マイルでドリンクやポップコーンにも引き換えられる。これを6,000マイル貯めると、「1ヶ月フリーパス」がゲットできるという仕組みだ。つまり、累計で6,000分をTOHOシネマズの映画館で過ごせば良い。





次に気になるのが、タイムリミット、つまりポイントの有効期限だ。シネマイレージポイントは、「登録された年の翌年12月31日」が有効期限となる。2015年1月1日~12月31日までの1年間で貯めたポイントは、2016年の12月31日までが有効ということ。つまり最大限長いスパンで貯めようと思ったら、ある年の1月1日に映画を鑑賞し、そこから翌年の年末まで、丸2年かけて6,000ポイントを貯めれば良い。これが最も猶予があるパターンだ。

【参考】
TOHOシネマズ シネマイレージ公式サイト



■フリーパスを狙うと、どれだけお得になるのか

では、現実的に6,000ポイント貯めることは可能か。また、どうせ届かないのなら最初から入会金を払わない方が良いのでは? …というあたりを実際に計算してみた。

映画の鑑賞時間は、このサイトの調査によると2013年には112分だったらしい。これを参考に、計算のし易さも考慮して1本が【120分】と仮定する。次に鑑賞料金だが、最初に書いたように安く観る方法はあるものの、3Dなどの特別料金、IMAXや4DXもあるので、ここは定価の【1,800円】で計算することにする。実際はレイトショーや前売を活用してこれより安くなると考えて欲しい。前述のように、最大2年間でシネマイレージポイントを貯めた場合は、以下のような計算結果になった。





もはや、フリーパス以前の問題だ。1年あたり25本、つまり2年間で50本以上をTOHOシネマズで鑑賞する人間であれば、誰の目にもシネマイレージカードの方がお得になる。1本あたりの差額が約234円。フリーパスを使う前の段階で、スタンプラリー(6本観たら1本無料)による累計8本無料が大きい。ここから更に「1ヶ月フリーパス」期間中に10本の映画を観たとするならば、1本あたりの差額は465円にも広がる。これは数を観る人にとっては大きい数字だ。(68作品を累計98,000円、1作品あたり1,335円の計算)

2年間で50本、つまり、約14日で1本ペース。月に2本映画を観る人であれば、その全てをTOHOシネマズで観てカードを通せば、2年後にはフリーパスもスタンプラリーもウハウハな贅沢映画ライフが待ち受けている、という訳だ。

ただし、有効期限は年末年始に切替わるので、効率よく2年間を確保するのはタイミングの注意が必要となる。また、シネマイレージが貯まるのは「有料鑑賞」のみなので、例えばスタンプラリーの無料鑑賞権利で観たりすると、マイルは貯まらない。なるべく上映時間が長い作品を有料で観るのが肝である。



■実際に1ヶ月フリーパスを発行してみた

そんなこんなで、私も先日無事に6,000ポイントに到達した。「1ヶ月フリーパス」そのものの発券は、ものの5分で終わる。マイルが貯まったカードを持った状態で有人カウンターに行き、フリーパスの発券をお願いします、と申し出るだけだ。以前は本人確認を兼ねてかここで写真撮影があり免許証のように顔写真が貼られたらしいが、近年廃止されたらしい。必要事項を確認して、その場でカードを手渡される。本当に速攻で終わる。





必要事項は以上の8点。重要なのは、『鑑賞日当日のみの利用』『六本木、シネマメディアージュを除く全国のTOHOシネマズで使用可能』の2点。

つまりこれが最大の弱点と強みなのだが、「1ヶ月フリーパス」は有人カウンターでのみ当日のチケットが買えるため事前にネットで座席指定購入ができず、しかし全国のTOHOシネマズで使用することができる。例えば自分の県のTOHOシネマズでやっていない作品でも、隣県のそれではやっていたりするものだ。しかしそれも、当日にカウンターでチケットを買わなければならない。ここが少し難しい。







実際の「1ヶ月フリーパス」はこのようなデザイン。とっても簡素なものだが、これで1ヶ月もの間、映画館に入り浸ることができる。

このために上映期間が長いと見ていた「バケモノの子」や「HERO」は後回しにしていたし、「ジュラシック・ワールド」は複数回観たいし、「テッド2」「キングスマン」「ピクセル」「アントマン」と秋の洋画話題作も全部無料で何回でも鑑賞できる。時間さえあればあえての「ポケモン・ザ・ムービー」だって観られるし、普段個人的にあまり観ない「ピース オブ ケイク」「ヒロイン失格」といった恋愛映画にわざと飛び込んでみるという体験もできる。この1ヶ月だけ夢は無限大だ…!

ということでまとめると、最大2年間のうちにTOHOシネマズで50本以上映画を観る人であればシネマイレージカードを用いた方が確実にお得、ということになる。「1ヶ月フリーパス」は言わずもがな、そして基本となる6作品スタンプラリーが強い。映画館に無料で入り浸りまくる生活は映画好きとしては天国のような気分なので、興味のある方はぜひとも目指してみてはいかがだろうか。

【参考】
・TOHOシネマズ全国劇場検索はこちら


(あわせて読みたい)
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