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男は全員が「おっぱい星人」ではない

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

“「おっぱい星人」(おっぱいせいじん)とは、女性の乳房(オッパイ)に対する興味、関心が一般の人より高い人を指す俗語である”(Wikipediaより)。いやいや、何も、おっぱい星の住人が人知れず地球人と入れ替わっているとか、がっつりとしたエロカテゴリーのレビューとか、そういう話をしたい訳ではない。ただ、前々から感じていたのだが、男は全員が「おっぱい星人」だと思っている人って多くない? …という話だ。

その文字列のごとく「おっぱいが大好きな人」を指す「おっぱい星人」。まず自分の立場から表明しておくと、私は「おっぱい星人」ではない。しかし、女性に限らず同類である男性でさえも、「男はもれなくおっぱいが好きである」というイメージが強くはないだろうか。それは別に大きさとか形談義をしたい訳ではなく、例えば「男はいくつになっても女性のおっぱいが好き」「俺たち男はついおっぱい談義をしてしまう」といった“くくり”についてだ。

性的嗜好の話で恐縮なのだが、例えば「うなじ」でも「足」「目」「尻」でも、男性が好む女性の部位は多岐に渡る。これは逆も同じで、女性がついつい見てしまう男性の部位も、人によって様々だろう。しかし「うなじ星人」はあまり存在が確認されなし、「足マン」も「目ニスト」も「尻愛好家」も、「おっぱい星人」に比べればマイノリティのように扱われている。それは事実、少数派なのかもしれない。私を除くすべての男性は、もしかしたら「おっぱい星人」なのかもしれない(まるでおっぱい四面楚歌)。しかし、私という“じゃない人”だって確実に存在する。誤解を恐れず言えば、「ぶっちゃけ胸は言うほど興味ないです、はい…」というやつだ。


※※※


推測の域を出ないが、これはもしかしたら女性にもあるのかもしれない。「女は男の筋肉が好きなんだろ?」という視線を向けられる「“非”筋肉星人」の方はいらっしゃらないだろうか(もうひとつ挙げれば「“非”頭ポンポン星人」でも可)。私の場合はこれが「おっぱい」で、「結局男はおっぱいいのことしか考えてない猿なんだから…(呆れ)」のような視線を向けられると、非常に濃いモヤモヤを抱えてしまう。私は「おっぱい星人」ではないのに、「おっぱい星人」たちがやらかした諸々の罪を背負わされている。「男はいくつになっても例外なくおっぱいが好きでその話ばかりしている」と思っている人や、「男は皆が皆、女性の胸に視線を飛ばしている」と感じている人は、いないだろうか。少なくともここにひとりは例外がいるというのに。

別に、「おっぱい星人」批判をしたい訳でも、「おっぱい」自体を貶したい訳でもない。「おっぱい」が偉大なのは分かる。私も男の端くれだ。しかし、例えばハンバーグ定食のハンバーグに「いいね!」と言うのと、小皿の漬物に「いいね!」と言うのでは、意味が変わってくる。同じ「おっぱいいいね!」でも、ある人にはハンバーグほどの意味合いで、私にとっては漬物だったりする。“私のハンバーグ”が何を指すかはご想像にお任せしたい。





ただ、「おっぱい星人」という俗称がこれほど(ネットで)一般的に使われるのは、それが多数派だからだろう。大多数の男は「おっぱい星人」、それは間違いないのかもしれない。だからと言って、「男は全員がおっぱい星人」ではないのだ。そう、何のことはない、当たり前の話である。しかし、その当たり前って、実は容赦なく頭の中から抜け落ちる。例えば私は小さい頃から、カレーがあまり好きではなかった。もちろん出てくれば食べるが、未だに自分から選んで食べることはない。しかし、小学校の調理実習、部活の保護者たちが作る食事、クラス会、文化祭、地域の催し、そこには高確率でカレーが登場する。「子供はみんなカレー好き」という、おそらくそれを振りかざす人の多くが何のデータも見ずに頭に刻んでいる感覚。決して差別でも何でもなく、“大多数”がいつの間にか“全員”に変換される。


※※※


先日書いた『どうして「体育の授業」のおかげでスポーツが嫌いになってしまうのだろう』という記事でも似たようなことを書いたが、「わからない」がわからない、というのは非常に恐ろしいことで、当然の事態だ。多分生粋の「おっぱい星人」の人から言わせれば、私のような「“非”おっぱい星人」は存在が信じられないかもしれないし、カレー愛好家の方は「まさかカレーが苦手な奴がいるなんて!」と驚くかもしれない。往々にして、そういうものだし、私も“それ”をやってしまうことはよくある。「〇〇のアンチは全員が××だ」「〇〇信者は他作品を貶してばかり」、オタク界隈でもこういう決めつけは絶えない。そのたまたま目にした相手が多数派か少数派かは分からないが、少なくとも“全員”ではないはずなのだ。そしてそれは悪魔の証明でもある。

ネットで度々論議を醸す痴漢と痴漢冤罪の話題もそうで、本来は性別関係なく「痴漢は犯罪」という強い認識と具体策を模索することが本筋だと思うが、“一部の”男性と女性によって取っ組み合いの醜い泥仕合にしかならないケースが多い。「男性全員が痴漢そのものを軽視して冤罪ばかり気にしている」と思っている“一部の”女性と、「女性は痴漢されるような恰好をしているのが悪いし自分で勝手に自衛しろ」と思っている“一部の”男性。しかし、ネットでは往々にしてその“一部”の声が大きいから、いつのまにか彼らが全体であるように錯覚してしまう。いや、信じたくはないが、もしかしたら本当にこういう主張が全体(多数派)なのかもしれなくて、しかしそれを誰も確かめることなく錯覚の沼で刺し合っていく。

とはいえ、少数派に目を向けて累計的な議論が進まないとそれはそれで意味がないし、少数を切り捨てずに全てを語ることは非常に難しい。全体で見なきゃいけない時、個々を見なきゃいけない時、ネットではよくこの「ピント」のズレが平行線を生んでいる。「この人たち、根っこは言ってること同じなんだろうなあ…」という議論を見かけるのは、日常茶飯事だ。互いに同じプールの中でもカルキと水に主眼を置いていて、本当は両者とも「プールって楽しいよね、大事だよね」がゴールなのに、カルキの匂いや散布の手間や水道料金に水質のデータを持ち出して刺し合う。それはもう、ぐっさぐさに刺し合う。血みどろになった舞台での「プールっていいよね」という声には、誰も耳を貸さない。





「少数を見る」「少数を見ない」は、決して相反する主張ではなく、単なるピントのズレだ。極端に左右に振れているものではない。そして中には、特定のピント自体が「わからない」人だって存在する。

私が「おっぱい星人」ではないように、あなたも「おっぱい星人」ではないかもしれないし、「筋肉星人」かもしれなければ、「“非”尻愛好家」かもしれない。要は何が言いたいかというと、当たり前も当たり前のことだが、「ネットの言論バトルは往々にしてピントがズレる(=それは白黒はっきりとレッテル分けできるものではない)」という認識だけは、持っていても損じゃないのでは、ということだ。同時に、「わからないピント」の数を減らすために、現実でもネットでも色んな属性の人の声を常に耳に(目に)しておきたい。そしてもしかしたら私もある日、見事な「おっぱい星人」に覚醒するかもしれない。そんな可能性だって、絶対に無いとは言い切れないのだ。

末筆ながら答え合わせをしておくと、“私のハンバーグ”は「脚」だ。「足」ではなく「脚」だ。


(あわせて読みたい)
ネットの「議論」が難しいのは、常に一番大事なモノを剥奪しているから


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【考察】「ジョン・ウィック」の生き様は果たしてバッドエンドか否か
「ブロガー」であり「アウトプッター」として ~50万PVに届くブログの育て方
やっぱり、「パシフィック・リム」なんですよ。
三谷幸喜ファンがネタバレ込みで「ギャラクシー街道」の地獄をとことん解説する

0円電子書籍構想と読者の皆様にご意見募集(ブロガートライアル01)

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

度々書いているので自慢の連続のように見えてしまい大変恐縮なのですが、このブログ、結構「読まれて」います。おかげさまで。ここ数ヶ月は、どんなに低くても月間40万PV、最近では更新しない日でも2万PVを記録したりします。本当に、本当にありがたいことです。御礼申し上げます。

しかし、これまた度々書いていることだけど、「広告等の収益化はやらない」がモットーなので、簡単な話、目標に飢えてきました。月間50万PVくらいを維持できれば、これ以上の数字はあまり望まないかな、と。じゃあこれからも淡々と好きなことを好きなように書いていくのかと言ったら、…書いていくんですけど、何かもっと「新しいこと」ってできないかな、と。最近こう考えることが多いんです。


※※※


だって、我ながら、すっごく面白いことだと思うんです。ただのド素人が頭の中の文章を垂れ流してそれが何十万人に読まれる、って。まさに情報化社会の成せる技というか。試しに調べてみたら、例えば「文藝春秋」の3ヶ月間の発行部数って430,000なんですよ(日本雑誌協会)。つまり月に約14万。もちろん有料と無料と媒体と質の差が天地ほどあるのは死ぬほど分かっているんですけど、ただ単に「読まれている数」だけで語るならこのブログは「文藝春秋」の3倍以上なんですよ。こう書くと「うお!」って思いません? …私は思います!(机バン!) この可能性ってめちゃくちゃ面白いと感じるんです。

ということで、「好きに書く」「無収入でやる」というモットーを貫徹しながら、この「可能性」をもっと追求してみたいな、と考えた時に、「0円電子書籍」というキーワードがふっと浮かんできたんです。そうだ、電子書籍作ってみよう、と。自分の書いた文章が本になっても読まれるなんて書くと非常におこがましいのだけど、一応PVという数字が出ているので需要がミジンコ以上はあると考えて、じゃあ例えば個人ブロガーが電子書籍を作ってみたら面白いじゃん、と。

でも、ブロガーの電子書籍って実はもう廃れ気味な話で、先人は多いのです。だからこそ「0円」といううちのアイデンティティを推していきたいし、ブロガー電子書籍にありがちな「ブログの◯◯PV達成方法とそのノウハウ」「◯◯ライフハック」みたいなのもやめておこう、と。偉そうに見えるかもしれませんが、純粋にコンテンツとして、読み物として、一回読んで「ああ、暇つぶしになったな」と思ってもらえるような、そういうものって作れないかなあ、と。媒体はKindleで、これも自分が手間さえかければ0円で出版できる。過去に反響の大きかった記事の加筆修正が半分、新たに書き下ろしたものが半分、それぞれ10トピック(記事)くらいで合計字数が10万字くらい。内容はジャンルも何もかもバラバラ。ひとつのトピックは数分で読めるので、例えばタイトルは「0円暇つぶし集(仮)」とか。(反響が大きかったのは、例えばマックとか体育とかナルトとかそういうの)


※※※


これが、売れたら売れたで面白いし、売れなかったらそれもまた面白いし、変な誹謗中傷が飛んでくればそれでさえもネタにできる。「個人ブロガーが0円電子書籍を出してブログとSNSのみで宣伝したらどれくらい売れるのか」、という、トライアル(試み)。だから、かっこつけてこのプロジェクト名を「ブロガートライアル」という名前にして(ちょっと音感を重視しすぎたかも)、これがどう転ぶかをひとつの「新しいこと」にしてみたいなあ、と。

…ということで前置きが大変長くなりましたが、あなたがこのブログを定期的に読んでくださっていると仮定して、仮にKindleで0円電子書籍が出たら買うか否か、もし仮に出すとしたらどんな話題について書いて欲しいか、またはそれに類するアイデアやご意見など、ざっくばらんにお聞かせ願いたいのです。この記事のコメント欄でも、Twitterのリプライでも結構です。「なんとなく新しいことをやってみたい」という私のこの思いつきが、どこまで荒唐無稽で恥知らずか、いっそ蔑んでいただいても結構です。何らかのご意見を頂戴したいな、と思います。

そんなこんなで「ブロガートライアル」というこの意味不明な連載企画が緩やかに始まりましたし、もしかしたらこれで打ち切りになるやもしれません。その可能性も含めて、どうかひとつ、コメント欄に足跡をいただけたらと思います。

よろしくお願いします。


NEXT→『0円電子書籍に収録する記事(レビュー)の題材を募集しています(ブロガートライアル02)


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0円電子書籍に収録する記事(レビュー)の題材を募集しています(ブロガートライアル02)

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

どうもどうも、昨晩アップした『0円電子書籍構想と読者の皆様にご意見募集』から24時間も経たぬうちに次を書いている先走り野郎です。いやね、こういうのは思い付いたらその勢いがあるうちに進めちゃった方が良いんですよ、経験上。自分の中での“ブーム”ってありますからね。

ということで、「個人ブロガーが0円電子書籍を作ってみよう企画」、主にTwitterで色んな方のご意見をいただけて、かなり具体的な形が見えてきました(概要については前回の記事をご参照ください)。ジャンルは色々と考えたんですが、一言で表すなら「暇つぶしエンタメエッセイ」という方向性でいこうかな、と。例えば、通勤時間、休み時間、お風呂をためている間、映画がまさに始まるまでの数分間、待ち合わせに早く着いてしまった時、飲み会がつまらなくてトイレに一時避難した時、などなど、いわゆる“ちょっとした時間”に数分間で読める「エンタメエッセイ」を約20編収録。…こんな趣旨でどうだろうか。(目安として、ひとつ10分以内?)

内訳としては、過去の記事の加筆修正が10編、新作が10編の合計20。その内、「映画・特撮レビューブログ」という冠を活かしたそっち方面のレビュー系が10編、ジャンルばらばらのエッセイ・提言集が10編。およそこんな感じで新旧ジャンル織り交ぜていこうかな、と考えてます。なので、均等にいくならば映画・特撮系のレビューは過去記事から約5編選出&5編新作…というイメージ。(といってもまだまだ未定)


※※※


次に、Twitterやコメントでいただいた大変ありがたいご要望・ご質問のまとめ。

・カテゴリー、ジャンル分けはして欲しい(または読み手で任意に仕分けが可能か)
・映画レビューが読みたい(4名)
・縦書きか横書きか
・容量を悪戯に増やしても仕方ないかも
・お金をもらっている書き手側や編集側が「こっちも負けていられない!」と思わせるような内容を期待
・kindle以外の媒体も希望

いやはや、本当にありがたいです。ありがとうございます…!カテゴリー云々については私が基本的に電子書籍について勉強不足なのでこれから検討していくのと、映画レビューは書く予定にしています。縦横については基本的にブログと同じ横をイメージしていて、容量や内容についてはまさにこれからの段階…。kindle以外の媒体についても、検討させていただきます。

こうやってやり取りをさせていただく中で改めて思ったのは、このブログって読んでいる人の声がよく届くんだなあ、ということ。そりゃたまには悪い声もガンガン飛んできますけどね。でも、そうやって「面白かったです!」という声をいただけた好循環でここまで続けられてきた部分は大きいので、今回は積極的に読んで下さる方の声を組み込んで作っていきたいな、と。例えば、ご意見・ご要望をいただけた方のアカウント(ハンドルネーム)一覧をリンク付きで巻末に載せる、とか…。


※※※


という流れもありつつ、引き続き読んで下さる方のご要望をお伺いしたいのです。なるべく反映させる形で作っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。そして早速ですが、リクエストを頂戴したいのが以下の二点。

・映画レビューは、どの映画について読みたいか(具体的なタイトル)
・レビュー以外のエッセイ記事で、取り扱って欲しい話題はあるか

映画レビューについては、もちろんリクエストに全てお応えしたくはあるのです…が!しかし!しかしですよ!仮に電子書籍が完成したとして、その本から私なんぞを知って下さる方もいる訳じゃないですか。そういう時に、例えば極端に知名度が低い映画を取り扱っていても訴求力に欠けてしまうかもしれないし、逆に語り尽くされた感のあるものを扱っても読まれないかもしれない。その辺りの、「いい具合」の映画って、何があるんだろう、と。お願いばかりで恐縮なのですが、その「いい具合」も加味した上でのリクエストをいただければ、ガッツリ鑑賞してガッツリとレビューを書きたいと思っています。

レビュー以外については、もう本当になんでもありで。例えば今パッと思いつくのは、「遊戯王世代の熱い思い出」「アイドルスキャンダルと企業情報漏洩」「弁当屋バイト黙示録」「結婚とオタク趣味」「ブログ運営のぶっちゃけ話」「中毒者が語るTwitterの可能性」などなど。1分くらいでこれくらい出てきたので、考えればいくらでも出てくるとは思うんだけど、これらを含めても含めなくても「こういうのどうっすか?」くらいの軽い感じでご提案いただければ幸いです。これについては、内容によっては(経験則という意味で)書けないものもあると思いますが…。

と、いうことで、ブロガートライアルという調子に乗った企画がどんどん加速してきましたが、ご意見・ご要望・お叱りの声を引き続き大募集しておりますので、コメント欄またはTwittwrでお聞かせください。何卒よろしくお願いします!


【今回のご意見募集事項】
1)映画レビューは、どの映画について読みたいか(具体的なタイトル)
2)レビュー以外のエッセイ記事で、取り扱って欲しい話題はあるか
3)その他、出版に関するご意見なんでも


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【過去記事】
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三谷幸喜ファンがネタバレ込みで「ギャラクシー街道」の地獄をとことん解説する

さらばKindle!ついに0円電子書籍のテスト版リリースに成功!(ブロガートライアル03)

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

最近こればかりの更新で大変恐縮なのですが、進捗の記録ということで、どうかひとつ…。「個人ブロガーが0円電子書籍を出版してみよう」、というチャレンジ企画。今回は大きな進展があったので、それをまとめておきます。


第1回『0円電子書籍構想と読者の皆様にご意見募集(ブロガートライアル01)
第2回『0円電子書籍に収録する記事(レビュー)の題材を募集しています(ブロガートライアル02)


※※※


まず時系列でいくと、第2回で募集した収録内容について。Twitterを中心に沢山のご意見をいただきましたので、それを箇条書きでメモ。


【映画レビュー系】
・「GODZILLA」(2014)
・「ジュラシック・ワールド」
・「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
・「バック・トゥ・ザ・フューチャー」トリロジー
・「ブレードランナー」
・「遊星からの物体X」
・「ウォッチメン」
・実写版「進撃の巨人」徹底反省会
・テレビ局主導作品

【それ以外】
・過去記事『「踊る大捜査線」とキャラ萌え理論』のアップデート版
・「スター・ウォーズ」ビギナーが語る「スター・ウォーズ」
・オタクと大蔵大臣(嫁)の戦い
・記憶に残る名教師&迷教師
・架空対談企画
・特撮畑に足を踏み入れた思い出


この辺りから10編ほどバランスよくチョイスしていこうかな、と考えてます。まあ、完全にまだまだ未定です。


※※※


次に、「挿絵」の募集について。

前回書いたように「読んで下さる方の色んな声を取り込んで作りたい」という趣旨のもと、絵を描ける方に挿絵作成のお願いをしようと考えている。といっても、これも大変失礼な話ではあるが、「お金をかけずに&儲けずに作る」というコンセプトのもと、どうしても無報酬のお話に…。SNSのアイコンを描いてください、とか、そういうニュアンスのお願いになります。

だからといってホイホイ描いてもらえるとも思えないので、私に出来る最大限の「対価」として、「月間PV50万以上のブログ」「フォロワー3,700以上のTwitterアカウント」「電子書籍の完成品」の3つにおいて、描いてくれた方のHPやアカウントのリンク込みでご紹介&宣伝させていただきたいな、と。むしろ、「こいつを利用してやろう」くらいの感じで捉えて欲しいのが本音。

ただこれは、描いてもらう内容が著作権的にマズいとマズいので、例えば映画レビューなら“それっぽい”イメージイラストとか、そういう塩梅でお願いしたい部分であり、同時に、絵描き界隈の等価交換の原則に抵触させる気は無いので、「無報酬でもOKです」というしっかりとしたご了解を得た上でやりたいな、と。そして大変嬉しいことに、もう何人もの方が名乗り出て下さっているので、頭が下がって下がって地面に埋まりそうな勢いです。ありがとうございます。

一応、現時点での“仮”要項。(「ぶひぃ@キールたんlove」さんに教えていただいた内容を参考にしています)


・サイズは100×148mm(1378×2039px)以内
・解像度は350dpi
・こちらでレイアウトに応じて縮小する場合があります(大幅な縮小は行いません)
・モノクロ、カラー、どちらでも可
・お願いから約1ヶ月間を製作期間とさせてください


これらの条件で、また改めて募集用の案内記事を作成すると思います。よろしくお願いします。


※※※


最後に、肝心の販売について。業界最大手のKindleを検討していたんだけど、なんと!ここで!最悪の事態が判明!「Kindleの電子書籍は最低価格が99円(0円販売は通常不可)」!…やっちまったな!前提大崩壊!!…普通はこんなこと、何よりも最初に確認しておかなきゃならないんですけどね。先走って勢いだけでトントン進めていくからこういうことになる。反省。ということで、「0円電子書籍」という前提を捨てるか、「Kindle」を捨てるか、その二択。色んなパターンを検討しなければならない!…という暗礁に乗り上げまくりな事態に。

そこでまず、これまたTwitterで教えていただいた「BOOTH」というサービスを利用してみることに。pixiv系列のこのサービスは、電子書籍をPDF形式で簡単にアップロード&販売が可能。試しに… ということで、非常に粗悪な編集だけど、一冊作って0円で販売してみた。過去の『【総括】「NARUTO」全73冊+映画2本+傑作「BORUTO」を完走したので1万字かけて感想を語り尽くすってばよ!』という記事をそっくりそのままWordにコピペしてPDF化、適当に表紙等を見繕う。


「NARUTO」1万字レビューだってばよ! | YU@Kの不定期村(BOOTH版) https://t.co/MZfFYo73mT

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 6

こちらからダウンロードできます。SNSのアプリ等で開いている方は、通常のブラウザで開き直してください。
※pixivのアカウントが必要になります。
※PDFが閲覧できる環境が必要です。
※テスト版のため、未調整の部分がとても多いです。お見苦しいとは思いますが、ご了承ください。


PDFでリンクを埋め込んだり目次を電子書籍っぽくしていくのはこれから勉強が必要ということで、教えていただいた以下のサイト等を読み始める。

「PDF-XChange Viewer」でしおりが作成可能になりました


しかし、届くのは「正直な声」。いや、分かってた…。分かってたよ。私も「こりゃちょっと微妙」だな、って思ってました。ありがとうございます…。


YU@Kさんの電子書籍落としてみました。やはりPDFだと書籍って感じが出ず、ブログとあまり装丁が変わらないのが残念だなぁ。むしろ文字の大きさとか途中のサムネ写真とかあるブログの方がどうしても読みやすい。内容はすごく良いからこれがKindleだったらなぁと思わなくないですw

— なぞちゅう (@nazotyuu) 2015, 11月 6

@slinky_dog_s11 BOOTH版レビューですが、屈託のない意見との事でしたので、ご参考までに。他の方もおっしゃってますが書籍感がまったくなく、安っぽく見えてしまいブログ以上の付加価値が見出し辛かったです(あとフォントが太いせいか、長文が読み辛かったかな・・・)

— KeyL (@KeyLcat) 2015, 11月 6

そんなこんなで行き着いたのは、やはり「EPUBファイル」じゃないと駄目だ!という結論。EPUBは国際電子出版フォーラムが策定したオープンフォーマットの電子書籍ファイルフォーマット規格のことで、Kindleもこの規格を採用。簡単に言うと、ページがそれらしくめくれたり、文字サイズがビュアー側でスムーズに切り替えられたりと、電子書籍の操作に対応している規格。PDFだと極端な話「画像の羅列」なので、「書籍らしさ」はこっちの方が数段上になる。

そして思ったのが、「0円電子書籍を販売したい」というなら、それは電子書籍販売サイトに必ずこだわらなきゃいけない訳ではなく、「EPUBファイルを作成してアップロードして、それが読める環境を説明・提供する」こととイコールなんじゃないかな、と。「電子書籍を販売したい」にとらわれず、「EPUBファイルをDLして欲しい」で目的達成という見方もあるじゃないか。

そうなると話は早い。最近ライブドアブログが有料サービスを全ユーザーに解放したけれど、その中にある「EPUBファイル出力サービス」を使えば良いのだ。ライブドアブログを登録し、『【総括】「NARUTO」全73冊+映画2本+傑作「BORUTO」を完走したので1万字かけて感想を語り尽くすってばよ!』の記事をコピペして下書きで保存。試しに記事内にはURLリンクや画像を埋め込む。そして「EPUBファイル出力サービス」で書き出す。(速攻で終了!)

今度はEPUBに対応しているフリーのアップローダーをグーグル先生に教えてもらい、そこでアップロード。


【告知】電子書籍『NARUTO1万字レビュー』の第二版を発行しました。今回はEPUBファイルなので、電子書籍らしさが出ていると思います。以下のリンクからDLしていただき、お手持ちのビュアーで閲覧して下さい。ご意見待ってます。 https://t.co/nXc7diXuU4

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 6

Twitterでテストをお願いすると早速DLしてくださった方からのご意見が…


@slinky_dog_s11 電子書籍みたいにちゃんと見れます!(´・Д・) pic.twitter.com/3y0rpl6yj3

— モリキともりまさ (@moriki03) 2015, 11月 6

や、やった!!!やったぞ!!どうだ!!さらばKindle!!


こちらからダウンロードできます。SNSのアプリ等で開いている方は、通常のブラウザで開き直してください。
※iOSの方は標準アプリの「iBooks」、Androidの方は「Universal Book Reader」「Ebook Reader」等のEPUB対応ビュアーアプリをお使いください。
※テスト版のため、未調整の部分がとても多いです。お見苦しいとは思いますが、ご了承ください。
※読み心地のご感想をいただけますと幸いです。


…ということで、段々完成形が見えてきたブロガートライアル第三弾。今後は、まず何を収録するかを早々に決定し、絵の本格的な募集開始、早くて年内に完成できたら…というスケジュール。引き続き、ご意見・ご要望・お叱りの声を募集しておりますので、よろしくお願いします。


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【過去記事】
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仮面ライダーゴースト 第5話「衝撃!謎の仮面ライダー!」【週刊ライダー時評 ゴーストウォッチメン】

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

やった!やってくれたぞ!スペクター!これまでのゴーストが持っていた良くも悪くも曖昧だった部分にガンガン切り込んでいくクール気取りキャラ。君を待っていた…。数ヵ月後には確実にデレて、タケルを救うために血を流して戦ったり、ギャグ要因になってイジられまくったり、各種劇場版でかませになったりするだろうけど、それでもこんな「いかにも」な奴が物語を転がすんだ。今後とも頼むぞ。年内くらいは突っ張っててくれ。


目次】:【4話】<【5話】>【6話】


■第5話「衝撃!謎の仮面ライダー!」(11月8日放送)


「お前は甘い!考えも、戦う覚悟もすべてが甘い!」

ノブナガゴーストをかっさらっていったもう一人の仮面ライダーのことが気になりつつも廃校の再開発をめぐって起きている不可思議事件に向かうタケル。眼魔を追うゴーストの前に現れたのはあの仮面ライダーだった。その名は仮面ライダースペクター!!「お前は何者だ?!なぜ俺と同じベルトをしている?!」。タケルの問いかけに容赦のない攻撃で応えるスペクター。「お前は他人のために自分の命を諦められるのか?」。スペクターの問いかけに言葉が出ないタケル。

新しい仮面ライダーの登場がタケルの心に大きな影を落とす―。タケルはスペクターに勝てるのか?!

再び消え去るまでの時間は57日
残り12個の眼魂(アイコン)を集めろ!

脚本:福田卓郎
監督:諸田敏


仮面ライダーゴースト5話。クールキャラである2号ライダー・スペクターが本格登場し、彼の他を寄せ付けない性格と力でタケルの在り方を再度問うドラマへ。スペクターの持つ眼魂や武装の面白さはとても新鮮であり、同時に一話完結なゴーストに明確な縦軸が出来てきたのは良い。さて、いつデレるか。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

タケルは「自分が死んでるからこそ他人の命や生き方についても敏感」というキャラクターで、だからこそゲストキャラに対して真摯に向き合うことができてたんだけど(かといってその結論がホールドなのはどうかと思うが)、実はそこには根っこに大きな矛盾があって、今回そこを突かれた形になった。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

つまり「他人の命の重さが分かるからこそみんなの為に戦う」と「眼魂を集めなければ今度こそ本当に自分が死ぬ」ってのは実はかなり両端にある目的で、そう簡単に両立できるものじゃない。みんなの為か、自分の為か。そこを振り切ったスペクターがどんどん線引きを迫ってくるのは上手いと思った。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

一方のスペクターことマコトは、おそらく描写から見るに「特定の誰かの為に戦ってる」と思う。例えば彼女とか家族とか、近しい誰かを生き返らせるため、とか。だからこそ盗人然と眼魂を奪ってもあれだけ自信満々でいられるし、ふわふわと両端な目的意識を両立しようとするタケルにイラつく。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

でもマコトは「他人のためにストイックに自分を蔑ろにできる」というタイプだし、おそらくどこまでいってもタケルとは水と油。だからこそ、タケルがこの線引きにどう結論を出すかで、それに感化されて変わっていく縦軸ができれば、かなり面白い展開になっていくと思う。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

「みんなの命も自分の命も絶対に諦めない」という正義ワガママ系統か、「タケルには仲間がいるからそれを両立できる」というチーム論に持っていくか、来週におそらく固まってくるであろうタケルのスタンスが序盤の見どころになると思う。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

ゴースト5話、こんな早い段階で主人公をここまで挫折させたのは正直良かった。

— 横須哲斗 (@owustet) 2015, 11月 7

仮面ライダーゴースト第6話「運命!再起のメロディ!」の脚本を担当させていただきました。ゴーストに参戦させていただきます。ぜひご覧下さい!

— 毛利亘宏 (@mouri_shachu) 2015, 11月 7

しばしの間ですが「手裏剣戦隊ニンニンジャー」「仮面ライダーゴースト」両作品に脚本参加させていただきます。特撮脳フル回転でがんばります(ました)。あ、あと「鎧武外伝デューク・ナックル」も今週発売です。こちらも皆様ぜひ!第一弾を越える熱さです!

— 毛利亘宏 (@mouri_shachu) 2015, 11月 7

新垣隆氏、今度はゴーストライダー!主題歌ピアノVer.「バラードに仕上げた」 : スポーツ報知 https://t.co/bBJga4KI21

いつ来るかと思ってたらもう来てたあああああああああああああああ

— まさひろ (@ktkkwspmshr0424) 2015, 11月 7

仮面ライダーゴースト第5話視聴ありがとうございました。スペクターそしてノブナガ魂、ツタンカーメン魂如何だったでしょうか。スペクターはゴーストと同コンセプトで製作しています。敵か味方か⁈今後の活躍お楽しみにです。そして次回ゴーストも新たな偉人の力が⁉︎来週も開眼宜しくお願いします。

— 山口純一 (@junichi_yama) 2015, 11月 7

ゴースト5話。スペクター、ノブナガ、ツタンカーメン、ライダー同士の対立等を1話の中に詰め込みまくってた割にはまとまってて感心。次回はベートーベン魂と相変わらずの新フォームラッシュ。毎週何かしらの新魂が出るよね。玩具販促大変だろうけど話の方も疎かにせずにこれからもやってってほしい。

— ハシ (@Syuichi_Hashi) 2015, 11月 7

しかしあんな見事なクール気取りキャラなのにめちゃくちゃ大仰な変身ポーズ取っちゃうの、俺は好きだよ。マコトくん。 pic.twitter.com/LPuxuxwHHk

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

今週のゴーストは依頼の子供がさくっと結果論で手のひら返しだったのが残念だったけど、スペクターな圧倒的なインパクトと、それでもなんとかニュートンを奪い返すタケルの意地と、御成やアカリの活躍に、お墓のシーンのエピローグまで、かなり起承転結の配分が上手かったと思う。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

しかし信長眼魂の「我の生き様 桶狭間」はちょっと面白すぎた。ひとしきり笑ってしまった。韻の踏み方もさることながら、その後の必殺技がちゃんも銃の物量戦だったのが上手い。 pic.twitter.com/GxAUshvyy9

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

そしてツタンカーメンは「ピラミッドは三角 王家の資格」とこちらも見事な韻踏み。ノースリーブのデザインが独特で異彩を放つね。キバのサガばりの必殺仕事人系処刑技にも痺れた。 pic.twitter.com/4jsuZHfdsh

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

しかし細いなあ、マコトくんは。レジャージャケットがめちゃくちゃ似合う。タケルが茶髪だからこそスラットした黒髪というのは良いね。ちゃんと並んだ時に映えそう。 pic.twitter.com/s937KH9tof

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

とはいえ、ここまでゴーストを差し置いてスペクターが活躍しちゃうのは、バンダイ的にありだったんだな...。戒斗、もとい虚淵さん泣いてるぞ。鎧武では「主役である鎧武を活躍させなきゃいけない」という絶対命題で色々変更を余儀なくされたと聞くし...。まあ、ケースバイケースか。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 7

今回のゴーストでとても良いと思ったのが、スペクターに何度ボコボコにされても本格的には負けないタケルの姿。挫折しても、それでもちゃんと依頼をこなそうと廃校に足を向けるし、ニュートン眼魂だけは意地でも取り戻す。スタンスの置き方で迷ってはいるけども、根っこの根っこは折れてない。好感。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 8

ドライブはドライブで良いんだけど、やはり仮面ライダーがバイクに乗ってると高まるなあ、という素直な感想。割と長尺でアクションしてくれて満足。 pic.twitter.com/zYLhdGnBIB

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 8

スペクターがタケルのスタンスを挫くドラマ+スペクターのお披露目+通常の依頼イベントを正味25分でこなさなければいけない中で、御成やアカリといった仲間の活躍と存在がちゃんと描かれるのは、これはめちゃくちゃ良いことだと思うよ。 pic.twitter.com/s1jriQk36R

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 8

来週はのだめカン(略 pic.twitter.com/vBdwMMXtJL

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 8

スペクターのマコトはどうせあと数ヶ月で死ぬほどデレるんだから今のうちにもっとキレッキレのクール気取りを炸裂させて欲しい。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 8

ちなみにゴーストの四肢の模様が骨のようになってるのに対して、スペクターは心電図の波形デザイン。つまり、タケルと違ってマコトは普通に生きていると思われる。だからこそ「"ドキドキ"ゴースト」で、そして何のために戦っているのかがポイント。 pic.twitter.com/ZDGH3KyECk

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 8

来週は洋風音撃戦士が登場。


目次】:【4話】<【5話】>【6話】


(宣伝)
特撮レビューも収録予定の「0円電子書籍」にチャレンジしています。進捗記録、第1回第2回第3回


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【過去記事】
【考察】「ジョン・ウィック」の生き様は果たしてバッドエンドか否か
「ブロガー」であり「アウトプッター」として ~50万PVに届くブログの育て方
やっぱり、「パシフィック・リム」なんですよ。
三谷幸喜ファンがネタバレ込みで「ギャラクシー街道」の地獄をとことん解説する

「ルパン三世(2015新シリーズ)」が満たす3つの要件、その腰が抜ける面白さを語る

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

元々アニメはそう本数を観る方ではないのだけど、今期(2015秋)はずっと楽しみにしていた作品があった。そう、メインタイトルとしては実に30年ぶりの新シリーズ、「ルパン三世」。お馴染みのルパンたちが活躍するTVシリーズだけど、私は年齢的に完全に再放送組。夕方にやっていた再放送を毎回TVの前に正座して観ていた遠い記憶がある。だから、リアルタイムで観ていたのは年に1回の金曜ロードショースペシャル版。「ファーストコンタクト」に思い入れが強い世代、といえばおよそイメージが沸くだろうか。

近年で挙げれば「VS名探偵コナン」の劇場版含む2作はもちろん観たし、実写版も公開日に観に行った(これについては語ると長くなるので割愛)。という感じで、決して詳しくはないしルパンフリークでもないけど、人並みにシリーズのファンだと自負している。そんな自分が初めてリアルタイムでルパンのTVシリーズを追える!それだけで感動モノなのだが、これがまたぶっ飛ぶほど面白い(これを書いている時点で6話まで放送済み)。「こんなモノが毎週観られていいのか?本当にいいのか?」とTVの前で小躍りしちゃうくらいに面白い。





※以下、6話までの内容込みでひたすらに「ルパンの新TVシリーズめちゃくちゃ面白いんですけど!」を語るので、ネタバレにご注意。


原作や初期のTVシリーズには前述のとおりあまり詳しくはないのだけど、私が個人的に基準にしている「ルパンの面白さ」には、3つの要件があると思っている。


1.捻りの効いたトリッキーなシナリオ

これはもう代名詞だとは思うが、要はルパンは盗賊稼業な訳で、騙し騙されの化かし合いがストーリーのメインになることが多い。それはお宝を盗むための駆け引きに留まらず、観ている視聴者を騙し欺くことも含まれる。登場人物たちの秘めたる目的が判明したり、ルパンの巧妙な計画が炸裂する瞬間、変装による逆転劇に、裏の裏の裏の読み合い。そういう駆け引きが「ルパン三世」の魅力であり、観ている側も気持ちよく化かされることを望んでいる。

例えば新シリーズ6話「満月が過ぎるまで」は王道中の王道で、田中敦子演じる未亡人エレナ・ゴッティが隠し財産の存在を知っているか否か、最後まで見事に焦らしてくれる。そりゃ、ベタな悪女展開で最後の最後に「ふふふ」とお宝の前で微笑む姿は想像に難くないのだけど(実際にそうだった)、そこに持って行くまでのシナリオの練り込みと観せ方、これらが非常に丁寧で面白かった。ルパンが銭形の意図を察して財産を盗んだ振りをする、そういう「ちょっといい話」で終わると見せかけてもうひと捻り。このバランスが「ああ、ルパン観てるなぁ…」と感動させてくれる。

また、単純なハッピーエンドにも、バッドエンドにもならず、ビター、もしくはメリーバッドエンドに落ち着くパターンが多いのも特徴。






2.ルパン一味のレイヤーの高い会話

ルパンも、次元も五右ェ門も不二子も、その筋のプロである。だからこそ、交わされる会話も“いかにも”で“それっぽい”。特に専門用語が飛び交う訳でも、何か難しい話をしている訳でもないのだけど、互いの実力と性格を完璧に把握した上での“分かってる奴”同士の会話はやはり観ていてニヤニヤしてしまう。「ルパンはこういう奴」「不二子はああいう奴」「次元はここまで出来る奴」、互いのスキルが共通認識になっているからこその、一段上のレイヤーで飛び交う会話と細かな牽制。職人同士のやり取りと勘の読み合いに痺れるのだ。

彼らの何気ない会話が後の展開でダブルミーニングになっていたり、そういう要素の蒔き方、回収の仕方がこの新シリーズでもいちいち小気味よい。彼らに言わせれば「寄り道」は「歯痛を治めるために立ち寄った街でのひと騒動と死線くぐり」だし、それ以上深くは聞いてこないルパンと答えない次元で雰囲気が“できあがっている”のがたまらないのだ(4話「我が手に拳銃を」)。プロ同士の何気ない会話、彼らにはさり気ないやり取りが、我々一般人にとってはパズルのひとつになる。このニュアンスを味わってこその「ルパン三世」ではないだろうか。






3.お洒落でスタイリッシュなドヤ展開

結局「ルパン三世」に何を求めているかといったら、ルパン一味の活躍だ。それも、“わかってる感”満載の彼らが、演出と音楽の上でスタイリッシュに「ドヤァァアアア!」と活躍する。要はこれが観たくて「ルパン」を観ているようなものだ。

今回の新シリーズは各話のストーリーも良いのだけど、最終的にしっかりルパン一味のドヤに帰結するから面白い(まだ序盤なのでキャラ紹介の面が強いのもあるだろうけど)。3話「生存率0,2%」では絶対不可能と思われた相手からの逃走劇&逆転劇を鮮やかに決めるルパンが最高だったし(ここでルパンのドヤ顔)、4話「我が手に拳銃を」では囲み放たれる銃撃を丸腰でさばき切る次元のハイスペックっぷりがこの上なくクールで(ここで次元のドヤニコチン)、5話「魔法使いの左手」ではマジシャン青年の人生を救ったとも取れる不二子の行動がとにかく魅力的だし(ここで不二子のドヤオートバイ)、6話「満月が過ぎるまで」では銭形がクサい台詞をこの上なくかっこよく言い放ってくれる(ここで銭形のドヤ立ち去り)。

キメッキメの演出でいつものメンバーが盛大にドヤる。でもそこにわざとらしさはなく、「き、決まったぁぁ~~」と純粋に痺れる。そういう塩梅に見事に仕上がっているのが最高なのだ。いや、むしろ少しわざとらしいくらいがちょうど良いのかもしれない。あり得ないくらいに崩れない作画の中でヌルヌル動くルパンたちがドヤ仕草を決める。これで面白くないはずがないのだ。







まとめると、「捻りの効いたトリッキーなシナリオ」の上で「ルパン一味のレイヤーの高い会話」が繰り広げられ、毎回「お洒落でスタイリッシュなドヤ展開」で締める。さ…最高じゃあないか…。なんてこったい…。もうこれを書いていて早く次の話が観たくてワクワクしてきた。また、前述の通り作画が非ッッ常に良好であり、例えば「PS3新作ゲームのプロモ映像を観たらすごいグラだったけどプレイ画面は実際そんなことないんだろ?…と油断していたらそのグラのままヌルヌル動いてるぞやべぇ!」的な感動を味わえる。なぜこんなクオリティが毎週ペースで放送されているのだ…。驚きである。

また、2011年のキャスト交代後初のメインシリーズとなるが、山寺宏一の銭形や沢城みゆきの不二子など、非常に脂の乗った演技を披露してくれる。もはや言わずもがなだけど山ちゃんって本当にすごいよね。分かってはいたけど、彼の演技は新たに聴くたびに「うわっ…やべぇ…」ってなる。前任者・納谷悟朗の銭形をこの上なく継承して、新たな旨味すらプラスされている感じ。声優陣の名演技合戦も大きな見所になっている。





要は「ルパンの新TVシリーズめちゃくちゃ面白いんですけど!」というだけの話なんだけど、この面白さを誰かと分かち合いたくて徒然と書き置いた。2クール放送予定とのことで、あと18話くらいこれが観られると思うとワクワクが止まらない。新キャラでルパンの妻であるレベッカ・ロッセリーニ、MI6のエージェントであるニクスなど、今後が楽しみな奴らがどう絡んでくるかも大きな見所。このクオリティが2クールずっと続いたら大変なことになりそうな気がするが、ぜひ大変なことになっていただくことを心から願っている。


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【過去記事】
さらばKindle!ついに0円電子書籍のテスト版リリースに成功!(ブロガートライアル03)
【考察】「ジョン・ウィック」の生き様は果たしてバッドエンドか否か
「ブロガー」であり「アウトプッター」として ~50万PVに届くブログの育て方
三谷幸喜ファンがネタバレ込みで「ギャラクシー街道」の地獄をとことん解説する

0円電子書籍の挿絵を描いてくださる方を募集します&収録内容決定!(ブロガートライアル04)

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

先日からやっている「個人ブロガーが0円電子書籍を作ってみよう!」チャレンジですが、この度収録内容を決定しましたので、それに基づき、挿絵を描いて下さる方を募集します。


※「0円電子書籍」の詳細については下記の過去進捗記事をご参照ください。

第1回『0円電子書籍構想と読者の皆様にご意見募集(ブロガートライアル01)
第2回『0円電子書籍に収録する記事(レビュー)の題材を募集しています(ブロガートライアル02)
第3回『さらばKindle!ついに0円電子書籍のテスト版リリースに成功!(ブロガートライアル03)


※※※


【「エンタメエッセイ集(仮)」収録内容】

1)映画レビュー「「アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン」は駄作でも傑作でもない」(加筆修正)
2)映画レビュー「徹底原作比較。実写映画「バクマン。」が失った気持ち悪さと再調整の妙」(加筆修正)
3)映画レビュー「なぜ「セッション」のラスト9分19秒は素晴らしいのか? ~血とビートの殴り合い、恫喝の向こうの涙」(加筆修正)
4)「仮面ライダー龍騎に狂酔した中学2年生の1年間」(加筆修正)
5)「総括「仮面ライダーフォーゼ論」【前編】」「【後編】」(加筆修正)
6)「ネットや世間が何と言おうと俺はマクドナルドを食べ続けたい」(加筆修正)
7)「どうして「体育の授業」のおかげでスポーツが嫌いになってしまうのだろう」(加筆修正)
8)「アラサー男子は福山雅治の長崎稲佐山ライブでイケメンオーラに溺れ挫かれ人生を憂う(大創業祭2015.8.30)」(加筆修正)
9)「【総括】「NARUTO」全73冊+映画2本+傑作「BORUTO」を完走したので1万字かけて感想を語り尽くすってばよ!」(加筆修正)
10)「「踊る大捜査線」とキャラ萌え理論」(加筆修正)
11)映画レビュー「GODZILLA」(2015)
12)映画レビュー「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
13)映画レビュー「遊星からの物体X」
14)映画レビュー「パシフィック・リム」
15)映画レビュー「ウォーターボーイズ」
16)「遊戯王世代がひたすらに熱い思いをドン☆」(原作・アニメ・カード直撃世代の思い出と大ボリュームレビュー)
17)「ドラマ版デスノートとは何だったのか」(ドラマ版デスノ総括レビュー&週刊デスノーザー増刊号)
18)「オタクと嫁の経済事情」(漫画一冊から嫁に予算を申請するオタク旦那の奮闘録)
19)「スター・ウォーズがこわい」(SWビギナーから見たSWの敷居の高さと率直な感想、それでも大好きだよ!という本音エッセイ)
20)「YU@Kのブログ論」(本書製作の経緯やブログ運営ノウハウなど)

※すべて仮タイトルです。
※リクエストにお応えできなかったものもあります。大変申し訳ありません。

<本書趣旨>
・スキマ時間(約10分以内)で読める暇つぶしコンテンツの提供
・0円でどこまで本気でやれるのか、個人ブロガーの挑戦
・題材のリクエストや挿絵など、読者の皆様と一緒に作る電子書籍
・詳しくは冒頭の過去進捗記事をご参照ください



【挿絵募集について】

前述の20の記事において、挿絵を描いて下さる方を募集します。詳しくは前回の記事に書きましたが、大変恐縮ながら、以下の条件を提示させてください。


・「製作も出版も0円」という企画のため、金銭的な対価はご用意できません
・「月間50万PVのブログ」「フォロワー3,700以上のTwitterアカウント」「電子書籍の完成品内」の3つにおいて、HPやアカウントのリンク込みで紹介&宣伝をさせていただきます
・2015年12月12日(土)締切
・サイズは100×148mm(1378×2039px)以内
・解像度は350dpi
・こちらでレイアウトに応じて縮小する場合があります(大幅な縮小は行いません)
・モノクロ、カラー、どちらでもOK
・著作権的にアウトにならないようなイメージ図のニュアンスをご理解いただける方
・冒頭に載せた一連の進捗記事をご一読いただける方


上記の条件にご納得いただける方は、メッセージフォームにてご応募ください(PCから当ブログにアクセスいただきますと、左サイドバーのプロフィール下に設置してあります。お手数ですが、歪んだ数字の認証画面を経てください)。その際に、下記の5つをご記入ください。


・お名前(ハンドルネームやアカウント名)
・何枚描けるか(1枚で大変ありがたいので特に記述の無い場合は1枚と受け取ります)
・どのレビューやエッセイについて描きたいか、第三希望まで(例えばバクマン・ウォーターボーイズ・遊戯王の順でご希望の場合は、前述の収録内容記載の番号のとおり「2・15・16」とお書きください)
・連絡用のメールアドレス、またはTwitterアカウント
・その他ご意見ご質問等(もしあれば)


こちらの都合で大変恐縮なのですが、仮にご希望がダブった場合は抽選とさせていただき、第二希望以下のものをお願いする流れになります。(そのため第三希望までリクエストいただけると幸いです)。2015年11月13日(金)を一次締め切りとし、そこで一旦抽選を行い、結果をご連絡します(もちろん、結果にご納得いただけなければお断りいただいても結構です)。また、その後のご連絡については、個別にご記載のアドレスかアカウントを介してのやり取りを想定しています。

募集するくらいなのでお察しとは思いますが、私自身が画力は超絶残念トンチンカンなレベルです。描いて下さるだけで死ぬほど喜びます。また、前回も書きましたが、今回の募集に際して絵描き界隈の価格破壊や不文律への干渉の意図は全くありません。あくまで双方納得した場合のみ成立する“募集”です。ぜひ「自分の宣伝に利用してやろう」くらいのお心持ちでご応募くださると光栄です。


(2015.11.11 質問を受けての追記)
・例えば「2枚描けます」という方は、枚数毎に第三希望まで記していただいても結構です。
・過去に別箇所にアップした画像でも構いません。
・サンプル版を公開しました→こちら


※※※


また、内容や募集に関するお問い合わせは当記事のコメント欄やTwitterアカウントでも受け付けていますので、ご不明な方はどしどしお寄せください。随時、こちらの記事に追記していきます。(誹謗中傷や心ない内容、まともな対話が不可能と判断されるコメントにつきましては、ガイドラインに則り運営者の判断で削除いたします)

何とか道筋が見えてきた「0円電子書籍」企画ですが、こうやって募集するからにはもう後には引けません…!有意義なチャレンジになるよう、頑張って書きます!(新規書き起こしだけで累計5万字以上になりそうで今からちょっと頭が痛い…)。どうか個人ブロガーの我がままにお付き合いください。よろしくお願いします。


NEXT→『0円電子書籍の「サンプル版11.11」を公開しました(ブロガートライアル05)


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【過去記事】
「ルパン三世(2015新シリーズ)」が満たす3つの要件、その腰が抜ける面白さを語る
男は全員が「おっぱい星人」ではない
【考察】「ジョン・ウィック」の生き様は果たしてバッドエンドか否か
「ブロガー」であり「アウトプッター」として ~50万PVに届くブログの育て方

0円電子書籍の「サンプル版11.11」を公開しました(ブロガートライアル05)

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

昨日は挿絵の募集に沢山の応募をいただき、ありがとうございました。大変嬉しく思っております。(引き続き募集しています)。ご協力いただくからには良い物が創れるよう、引き続き頑張りたい所存です。ご不明な点やご意見等ありましたら、随時お問い合わせください。


※「0円電子書籍」の詳細については下記の過去進捗記事をご参照ください。

第1回『0円電子書籍構想と読者の皆様にご意見募集(ブロガートライアル01)
第2回『0円電子書籍に収録する記事(レビュー)の題材を募集しています(ブロガートライアル02)
第3回『さらばKindle!ついに0円電子書籍のテスト版リリースに成功!(ブロガートライアル03)
第4回『0円電子書籍の挿絵を描いてくださる方を募集します&収録内容決定!(ブロガートライアル04)


さて、今回は完成品のプレビューとして、加筆修正を4編収録した「サンプル版」(11.11)を公開しました。ぜひダウンロードしていただき、率直なご意見をお聞かせください。挿絵や製作者アカウントへのリンク等は、実際の形にかなり近いものに仕上げています。


こちら】からダウンロードできます

※SNSのアプリ等で開いている方は、通常のブラウザで開き直してください。
※iOSの方は標準アプリの「iBooks」、Androidの方は「Universal Book Reader」「Ebook Reader」等のEPUB対応ビュアーアプリをお使いください。
※サンプル版のため、未調整の部分も多いです。お見苦しいとは思いますが、ご了承ください。




▲仮タイトルはシンプルに『THE BEST ‐出張版不定期村‐』。今回は表紙画像や文中の画像はあくまでイメージなので、私がペイントでこそこそと描きました。クオリティはお察しください。




▲こんな感じで読めます。EPUB対応ビュアーであれば、文字サイズやフォント、背景色等を自由に変更できるかと思います。画像をタップすると拡大表示で別ウィンドウに、製作者名(by~)をタップするとその人のアカウントまで飛びます。完成品もこのレイアウトを予定しています。




▲「はじめに」や「おわりに」に、とても簡素ですが、感想投稿用フォームを設置しています。(ここ)をタップすると…




▲専用のタグ付きでツイート画面に切替わります。過去の進捗記事でも書いたように、読んでいただく方のご意見をなるべく取り入れたりと思っておりますので、ぜひこちらから屈託のないご意見をお聞かせください。(お叱りでも何でもOKです)


発売は2015年内を予定していて、年末年始にコタツで寝ころびながら読んでいただく需要を想定しています。売上目標は …どうしよう。やっぱ目標とかあった方が良いのかな? 100…150? どんなもんなんだ? まあこの辺は完成が見えてからまた考えよう…。


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【過去記事】
「ルパン三世(2015新シリーズ)」が満たす3つの要件、その腰が抜ける面白さを語る
男は全員が「おっぱい星人」ではない
【考察】「ジョン・ウィック」の生き様は果たしてバッドエンドか否か
「ブロガー」であり「アウトプッター」として ~50万PVに届くブログの育て方

仮面ライダークウガという呪縛

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

2015年の秋、特撮ヒーローファンにビッグなサプライズが舞い込んだ。2000年放送「仮面ライダークウガ」のプロデューサーであった高寺成紀さんがパーソナリティを務める「高寺成紀の怪獣ラジオ」に、ゲストでオタギリジョーが出演したのだ。クウガの主役・五代雄介を演じたオダギリジョーには、「その出演歴を黒歴史としているのでは?」という噂が長年付きまとっていた。そんな疑惑の払拭から始まった2週続けてのゲスト主演。それを聴きながら、「仮面ライダークウガ」はやはり偉大な作品であるが故に、未だに根強い呪縛であると痛感せざるを得なかった。

「オタギリジョーは特撮ヒーローを馬鹿にしている」。そう噂され続けていた15年。今回のラジオ出演においてオダギリジョーは、はっきりと「今でも特撮ヒーローは好きではない」と明言した。しかしそれは「クウガを蔑ろや黒歴史にしている」ということとは絶対にイコールではない。当時の高寺プロデューサーをはじめとする製作陣が「どうにか新しいヒーロー物を作ろう」と過去のそれらを否定し汲み上げ積み上げた諸々において、オダギリジョーの「“それまでの”特撮ヒーローは好きではない」という概念が共鳴したのだと感じた。「新しいヒーローを作る」というベクトルにおいて、オダギリジョーがいかに真摯に五代雄介を演じてきたか。ラジオではそれが何度も何度も語られた。

【参考】
怪獣ラジオで語られた、オダギリジョーの『クウガ愛』(本当の戦いはここからだぜ)


※※※


「仮面ライダークウガ」は、非常に神経質な作品である。本当に、病的なまでに神経質だ。場面が切り替わると、画面下にその場所名と現在時刻が分単位で表示される。「実際に怪人が出現したら警察組織はどう対応するのか」。本物の警察に取材に行き組み上げたというその設定は非常にリアルであり、ヒーローであるクウガも“未確認生命体”として銃殺されかけてしまう。その登場人物はなぜこのような行動を取るのか。今現在何に悩んでいるのか。何を抱えているのか。「ヒーロー番組だから」という言い訳を絶対に用いず、一般のドラマと同じ目線でそれらを描き切った。





「ヒーロー番組だから」は、何も悪いことではない。「子供向け」も、「子供騙し」とは違う。そして「大人向け」は、「グロやエロや倫理的に良くない要素が多い作品」と必ずしもイコールではない。特撮ヒーロー番組は、メイン視聴者である子供を中心に据えながら、様々な歴史を残してきた。その中で、どうしてもおざなりになってしまう部分はあったし、それは往々にして「ドラマパート」や「現実味のある演出」に割り当てられて“しまう”ことが多かった。

「ヒーローが登場して怪人を撃破する」。その大命題の中で、「そのヒーローが登場することで世間はどう変わったのか」「現実的に多方面からどういう視線を向けられるのか」という面は、どうしてもその尺を犠牲にしてしまう(もちろん全てがそうではない)。そんな大きな歴史の流れの中で、2000年に仮面ライダーを復活させる。「過去のヒーロー物」とは違うヒーロー物を作ろうと奮闘した製作陣が辿り着いたのは、諸先輩方が犠牲に“してしまった”(“せざるを得なかった”) 「ドラマパート」や「現実味のある演出」への異常なまでの注力だったのだろう。

各種フォームチェンジにも、しっかりとした意味と発動背景がある。ジャンプ力が高い姿では打撃が弱まり、洞察能力に長ける姿は長時間それを維持できない。ポケモンの属性やジャンケンのグー・チョキ・パーのように明確に割り当てられた各種フォームチェンジは、「敵に応じてそれを使い分ける」という戦略性の高いドラマに繋がっていく。これにより、「ヒーローが怪人を倒す」、その行動に明確な理屈が付与され、「ヒーローだから倒せる」という(良くも悪くもそれらしい)“言い訳”を完全に封殺した。勝つためにはロジックが必要であり、敵の弱点を一緒に見切る警察組織との連携がそこにしっかり絡むという構図だ。時には属性設定がピンチに働くこともあり、そのピンチが一層理屈を強くした。





ヒーローの戦いに持ち込まれた分かりやすい戦略性は、そのタクティクスが積み上がるまでの人間関係に裏付けされているから魅力的だ。冒険家である主人公は「敵を殴って殺す」こと自体がジレンマであったし、相棒の刑事はそんな彼を時に叱り時に支え続けた。世間の目が幾度となくクウガに厳しくなっても、支えてくれる人間・懐疑的な人間、その全員にしっかりとした背景と説得力が持たされる。そして、それらを全て超越した別の倫理観で動く怪人集団。神経質なまでに緻密に構築されたドラマが、神経質な“ジャンケン”であるアクションシーンに転化される。


※※※


正直、完璧に近い。もちろん色んな意見はあると思うが、私個人は、「仮面ライダークウガ」という作品の完成度はほぼ完璧だと感じている。小学生の時に観たので思い出補正は拭えないが、それを差し引いても、一介のオタクとしてきっぱりと断言できる。だからこそ、クウガが完璧だったからこそ、平成ライダーというコンテンツはその後15年も続いていくことになる。

クウガが作ったフォーマットを群像劇に特化させたアギト。否定から生まれたそれらを更に別アプローチから否定し生まれた龍騎。ドラマ重視の作風を手を変え品を変え継承したファイズ、剣。新生を目指して紆余曲折を経た響鬼に、非常に屈折した原点回帰を果たしたカブト。その変化球が後に大きくなりすぎる電王と、どこか足を引きずりながらのチャレンジだったキバ。総括し全てを壊したディケイドを経て、平成ライダーはコンテンツとして「安定」を獲得していく。





しかし、往々にして「安定」とは「狭まる」ものであり、多方面のビジネスの縛りが強くなった平成ライダーシリーズは、その持ち味を変えなければいけなくなっていく。年に3回の映画を作り、毎週のように玩具を薄利多売し、曲を作りイベントを回り、キャストとスタッフはその膨れ上がったコンテンツに悩殺される日々を送る。個人的にクウガに次ぐ完成度だと捉えているダブルが成功し、その後、番組のフォーマットはそれを踏まえたものに固定されていく。縛りを脱却しようとした鎧武のような作品が“現れるくらいに”、固定化は進んでいく。

今や、クウガのような仮面ライダーは絶対に作ることができないのだろう。あんなに緻密にドラマを描くことも、自由度がある訳でもない。良くも悪くもノルマが多く、表現への規制も厳しくなった。「やらなきゃならないこと」をひたすらに並べ、その組み合わせで面白さを作る。「さて、何からやろうか」というクウガの作り方は、現在ではおそらく通らないのだろう。しかし、それは(あえてこう書くが)クウガのせいでもあるのだ。クウガが良すぎたから、クウガが出来過ぎていたから、平成ライダーというコンテンツはここまで膨れ上がった。しかし、我々のような面倒臭いオタクは、今でも心のどこかでクウガと比較してしまう。


※※※


クウガは、原点でも、基本でも、王道でもない。あれは究極の変化球だった。曲りに曲がった変化球の上に積み重なった平成ライダーシリーズが、真っ直ぐに進んでいく“はずがない”。「今のライダーに比べてクウガは良かった」という物言いは、私から言わせれば「LINEに比べて文通は良かった」という言い回しと同じだ。文と文を交す文化がその後に電子メールを経て今現在LINEのような形になっている訳であって、それは「劣化」でも何でもなく、純粋な「変遷」だ。文通には文通の頃にしか出来なかったこと、そしてLINEはLINEにしか出来ないことが、あるはずなのだ。

ただ、観ている私もオタクなりに歳を取る訳で、いつまでも公平な目を持つことはできない。クウガにワクワクした少年時代の自分の“目”は、今ではかなり小さくなってしまった。それは、順調に(?)オタクとして成長してしまい、「作品がどう作られているか」「前後の歴史においてどういうポジションなのか」という視点が育ってしまったからだ。ある意味、余計な知識が全身にこびりついてしまった。だから、これは単なる事実として「クウガと今のライダーは安易には比べられない」し、それはどの分野のオタクも似たり寄ったりではないだろうか。

「今のライダーをクウガと同じ視点で楽しむことはできない」。それが嫌でも分かっているので、ここ数年の私はパズルを観察するように仮面ライダーというコンテンツを楽しんでいる節がある。オタクだからこその予備知識と予測に基づいて、毎週のように組み上げられるパズルを観て、「なるほどそうきたか~」とか「もっと上手くできただろ~」とか、そんな感じ方をしていると思う。

ネットの海には「子供番組を大人のオタクが観てどうこう言うのは無粋で見苦しい」という声もあるけれど、私から言わせればそういう人たちが誰よりも「子供」を馬鹿にしている。「仮面ライダーは子供向け」? そんな塩が塩辛いくらいに当たり前の話を得意気に言わないでくれ。だからといって自分たちが偉いだの何だのと言うつもりは無く、子供様々なコンテンツであることは誰よりも分かっているつもりだし、それはイコール「大人は感想を控えるべき」でも何でもないのだ。





クウガという作品は、私や、私と同世代の好事家たちの人生を盛大にこじらせた。そしてその完璧すぎた完成度は、今もなお15年経って、自らがベースとなったコンテンツの首を絞める向きすらある。これまで書いてきたことを全て否定するようだが、「クウガはクウガで終わって平成ライダーというシリーズにならなければ良かった」と今でも少し思っているし、でもパズル観察の楽しさはそれはそれで乙だ。クウガという「呪縛」は十数年経った今でも、己のコンテンツと多くのオタクたちを苦しめ続けているのである。

しかし、一介のオタクとして、「現役の仮面ライダーを観る今の子供たち」が「クウガを観て衝撃を受けたあの頃の私」であることを願って止まないのだ。そうであることも、そうでないかもしれないことも、今の“目”を失った私には判断ができないのだから。


(あわせて読みたい)
完全なる伏線消化。「仮面ライダーディケイド」の最終回とは一体なんだったのか
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週刊ライダー時評 ゴーストウォッチメン(仮面ライダーゴースト全話レビュー連載)


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ネットはあくまで主観のスクランブル交差点でしかない

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

「今や、誰もが気軽にネットで情報を発信できるようになった」 …という一文ですら食傷すぎて吐き気を覚えるくらいに、多くの人の目の前にはそれができる環境が当たり前に整っている。SNSが最も間口が広いと思うが、私のようにブログを書いている人も沢山いる。十数年前はどこか「リアルの人」「ネットの人」の間には壁があったように感じているが、最近ではほとんどが二足のわらじではないだろうか。リアルとネット、その双方で多くの人と関わって生きていく現代人。

ネットの総人口が増えてきて、それに伴い色んな属性の人も増えてきた。その昔2ちゃんねるでは「半年ROMれ」という文句が常習化していたが、これほどまでに偉大な文言もないよなあ、と痛感する。ネットも結局はコミュニケーションのひとつであり、電子の海だからと言って他人に無礼を働いても良い理屈はどこにもない。“あっち”のディスプレイの向こうにも確実に人がいるのに、文字だけのインファイトの殴り合いにおいてその常識はしばし忘れられる。「半年ROMる」ことでリアルとはまた少し距離感の異なるネットのコミュニケーションを肌で覚えるのが重要なのだけど、昨今では余りにも間口が広くなりすぎてROMる暇もありゃしない。そうやって、「クソリプ」は生まれ、「炎上」が栄える。

私のブログではコメント欄を公開しているし、Twitterで引用されて呟かれることも多い。基本的には「自分のブログが読まれている」という承認欲求温泉に肩まで入れるので大歓迎なのだけど、ごくたまに、その温泉に重火器を持って飛び込んでくる人がいる。「湯加減が良くない」とか「景観がまだまだ」とか、そういう指摘や批判ならむしろどんどん欲しい。勉強になる。しかし、迷彩服を着こんでいきなりダイブしてきて、温泉の中で銃を乱射する人がいらっしゃるのだ。

例えば映画のレビューを書いた記事に、「その解釈は違いますよ」というコメントが飛んでくることがある。「その解釈は違いますよ!正しくはこうです!以下~~」。なんてこったい。びっくりだ。その“正解”を断言できるのは基本的には作り手のみである。あなたも、そして私も、「自分の解釈」を挙げているだけに過ぎない。なのに、その手の人は自分の解釈が絶対的な正解だと信じ込み、違う者が温泉に浸るのを過激に嫌ってくる。解釈が分かれるのは往々にしてあることだし、特に映画なんてのはそうでなくっちゃあ面白くない。それならそれで、「“私は”こう解釈しましたが」と、そういう表現を用いることはできないのか。

ネットに自分の情報を発信するということは、つまり絶対に「主観」からは逃れられない。ただデータや事実を列挙するだけでも、それをどうセレクトするかという「主観」が多くの場合で混じってくる。私が映画のレビューでどれだけ「〇〇な映画だ!」「××な解釈だ!」と書いても、それは全て「~と、私は思う」であって、そしてその「~と、私は思う」は当たり前すぎる前提なのでわざわざ書きはしない。しかし、「書いていない」と「考えていない」をイコールで結んでしまう人が絶えないので、その人は自分でも気付かぬうちに迷彩服を着こんでしまうハメになる。


「このブログに書いてあることは全て筆者の主観であり、誰かに押し付ける訳でも、万人に対して断定するものでもありません。しかし、(これもまた私の主観において)定性的・一般的な語り口になる場合もしばしばあります。その場合も、どこまで行ってもあくまで個人のひとつの意見であることは変わりません。同時に、意見や解釈の違いによる批判は常に歓迎しております」


私は、この170字が「書かずとも当たり前の前提」だと思っているし、だからこそわざわざ書いていない。本当は全てのブログ記事の文頭に赤文字で載せておきたいくらいだ。よく「批判」と「中傷」を同じニュアンスで捉えている人がいるが、ネットにおける「批判」はあって然るべきだし、その主観の交差がなければ何も発展しないし進まない。決して、「批判を飛ばさないでくれ」と言っている訳ではない。「批判のピントがズレすぎている人がいる」ということを言いたいのだ。

こんなものはわざわざ明文化しなくても、「半年ROMれ」ば自然と身に付く。ネット文化に浸っていれば次第にその泥仕合を俯瞰して見られるようになる。しかし、これもまた当たり前なのだが、「半年ROMれ」と言われてそれに実際に従った輩は“昔の私を含めて”あまりいないのではないか。大なり小なり迷彩服を着た経験があって、それが「ネット中二病」としていつの日か黒歴史化する。顔を真っ赤にしてキーボードを連打した記憶を抹消したくなるのは、私だけではないはずだ。

だから、こんな話は一生解決なんて望めない。誰だって最初の頃は迷彩服を持ち歩くし、むしろ最初から最後まで「その手の泥仕合」に参加せずリアルとほぼイコールなネットコミュニケーションを過ごす人もいるだろう。前述の170字は、いくら頭で理解していても肌感覚で覚えなければ意味がない。次第に、ネットなんて結局はリアルと一緒で、“色んな人”がいるんだと、じわじわとそれが染み込んでいく。その“色んな人”の“色んな面”が、リアルより少しばかり(?)表面化しやすい。要は、ただそれだけなのだ。「主観」が大量に行き交うスクランブル交差点で、肩がぶつかった人にいちいち怒るのか、それを俯瞰で捉える視点を養えるのか。

答えも結論もないこのダラダラとした文章が、もしどこかの誰かの「肌感覚」完成の最後のピースになれれば、今日も気持ち良く温泉に入れることだろう。


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仮面ライダーゴースト 第6話「運命!再起のメロディ!」【週刊ライダー時評 ゴーストウォッチメン】

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

ベートーベン魂は後何回本編に登場するだろうか。それを真面目に考えてみよう。そもそも専用の武器が無く、今回は音楽攻撃の相手に対して同じ音楽で上回ってはいたが、例えば純粋に物理で殴りに来る敵には対処できるのか…? パーカーの造形的にもあまりアクションに向いているとは思えないし、本編であと2回、映画で1回、くらいが割とリアルな数字なんじゃなかろうか。姿を消す相手をあえての不協和音でいぶり出すとか、そういう能力もあれば頻度は増えるかな?

…そんなこんなで、今週もそれなりに上手くまとまっていたゴースト6話。


目次】:【5話】<【6話】>【7話】


■第6話「運命!再起のメロディ!」(2015年11月15日放送)


「生きる意味とか、死んでるとか生きてるとか、そんなのどうでもいい!」

二度に渡ってスペクターに負けたタケルは不安や恐怖で姿を現すことができなくなってしまう。「そんなの死んでるのと同じじゃないか」。焦るタケルは眼魂を手に入れるため不可思議現象の現場に向かう。そこには苦悩する若き天才作曲家・君島康介がいた。眼魔は康介を使い眼魂を生み出すために作曲の邪魔になる周囲の音を消していた。このままだと命が危ない、と必死に訴えるタケルに対して「作曲できないなら生きているとはいえない」と逆に言い返される。「今の俺と同じだ・・・」消えるタケル。

追い討ちをかけるように現れたスペクターになす術無く敗北しタケルは姿を消してしまう。タケルは自信を取り戻し再び姿が見える様になるのか?!康介を救うことができるのか?!そしてスペクターに勝つことができるのか? アカリの叫びがタケルの魂を震わせる!

仙人曰く、今回の偉人は「次の偉人との出会いはまさに運命的なものになるだろう」

再び消え去るまでの時間は??日
残り12個の眼魂(アイコン)を集めろ!

脚本:毛利亘宏
監督:諸田 敏


仮面ライダーゴースト6話。マコトの登場で自信を喪失したタケルに、ヒロインであるアカリが語りかける。「居てくれることにまず何より意味がある」という根源的な肯定、そして感情論寄りの主張が、一周してタケル奮起のロジックになるのは上手い。ゲストとの多重構造の見せ方は毛利脚本ならでは。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

物凄く真っ直ぐな答えだったけど、「アイコン収集の為に甘さを捨てる」訳でも「皆を守る為に自らを犠牲にする」訳でもなく、「精一杯“今”を行き切る(命を燃やし切る)」事を選んだタケル。それは言い換えると、例えばアイコン揃わず今度こそ死んだとしても悔いのないような生き方をする、という事。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

「今命が繋ぎとめられていることをまず肯定してくれる存在」がヒロインであるアカリ。目的そのものに惑わされて「自分も誰かに守られている」「常に誰かと関わっている」という足元が見えてなかったタケルにしっかり指針を示す「ヒロイン力(りょく)」の高い立ち回りだったと思う。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

それも、「分かってて諭す」というより、「自分もよく分かってないけどまずはタケルの存在が大事なんだよ」という居るかも分からない相手に零すシーンがいいなあ、と。タケルが「教えられる」というより「気づかされる」で奮起してるのもポイント。ここ重要よね。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

「存在してくれるだけでいい」

今日のゴースト、いろんな人にこの言葉の意味が届くといいなぁ。

いじめを苦に命を絶つ子、夢破れて存在意義を失ったと絶望する人、
無理に学校なんか行かなくても、夢なんてなくても、いてくれるだけでいい。それでいいんだと思う。

— なつめ(未月) (@natumerisu) 2015, 11月 14

アカリちゃんも御成も一歩間違えたらただウザいだけになりそうなのに匙加減というかキャラの立て方上手いよなあ…

— いりまめ (@irimame0316) 2015, 11月 14

一方のスペクター関連が面白くなってきた。「妹がアイコンになってる」「アカリと昔知り合いだった?」というふたつの要素が魅力的。妹をアイコン化という形で失い、かつての仲間である寺の面々の記憶からも忘れられた孤独な戦士・スペクター、…だったらめちゃくちゃ大好物な設定ではあるが…。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

しかしマコトの戦う動機を来週早速明かしちゃうのは少し早い気も…。まあ、年末まで対立構造が続けは御の字とは思っていたけども。OPも新規カットでゴーストと戦ってたし、デレはまだもうちょっと待ってほしいな。個人的に。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

タケルは偉人オタクだからゲスト説得の時も「〇〇はこんな感じですごい人だったんだ!だからあなたも!」という考えに陥りがちで、それをアカリが「偉人とか関係ねぇんだよ周り見ろバカ!」と一喝し、ゲストにもタケルにもダブルパンチになる構造は素直に巧かったと思う。タケルが消えてた意味もある。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

二本角のままだと玩具で再現不可だけど、でもこういう差異の付け方は好み。せっかく着せ替えできる設定なのだから、ドンドンやってほしいなあ。協力体制になった後は、タケルが信長を使ったり色々シャッフルして欲しい。鎧武はここが弱かったし。 pic.twitter.com/zgoec5DB7B

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

ベートーベンはまさに音撃。ジャジャジャジャーンなのに曲が「運命」じゃないのは笑ったけど、中々派手なエフェクトも必要だし使い所も変則的で、今後どれだけ出番はあるかな。音関連だけじゃなく、例えばヒーリング効果とかあるといいんだけど。 pic.twitter.com/omdhajGrIl

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

ベートーベンは非常に変化球なアイコンと能力なので、トドメがムサシだったのはむしろ最高。武蔵はタケルがゴーストになる前から憧れていた存在だし、今回のMVPであるアカリからのパスでそれになりトドメ、ってのは上手すぎる。 pic.twitter.com/aus9rnjdVh

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

ただでさえ毎週新しいアイコンが出てくるんだから、毎回新アイテムでトドメってのもルーチン化するだけ。こうやって意味を持たせて変則挟む方が良い。ベートーベンはむしろトドメささないからこそ印象的でしょ。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

これデザイン的に天地逆なんだがなぁ‥。眼魔眼魂の尻尾、いつから上向きになったんだろう。現場で変えたんかな。お客さんは何も思わないだろうけどらデザイナー当人としては激しい違和感が。。 pic.twitter.com/J4g4mj3KgJ

— たじやん (@tajimax1968) 2015, 11月 14

竹中のおっちゃんが胡散臭くなってきたけど、いや元々胡散臭さ以外は無かった人なんだけど、「力を授ける側のマッチポンプでした」展開は平成ライダーで結構やられてる印象なので、あえて違う感じでやって欲しくもあるなあ。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

相変わらず謎抱擁でキラリン解決いぇい!なのはどうかと思うけど(毎回ツッコんできたけど)、もはや何かもう慣れてきたな。「よっ!きましたいつもの!」というか。飼い慣らされているのは分かっているが…。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 15

音符が折れないように戦え天才眼魔‼︎‼︎

— 島本かず彦 (@simakazu) 2015, 11月 14

ゴーストにおいて、長らく固定化されていた平成ライダーの「2話で1体の怪人を倒す」というルーチンの打開が「怪人造形を簡素にして沢山作る」というシンプルさで叶うとはある意味全くノーマークだった。そしてそれを島本先生がデザインする事でチープさをバラエティさに転化させてるのも上手い。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 12

ゴーストの怪人はフル造形じゃなくて黒タイツに何かを羽織るパターンで、羽織物と頭部や腕の造形(低予算)だけで色んなバラエティが出せるのは強いよなあ。そしてそこにはゴーストのパーカーチェンジと根源が同じという理屈も備わってる。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 12

「1話完結」が出来ない最大の理由はやはり怪人スーツの予算だったと思うので、逆にそこさえ割り切ってクリアしてしまえばガンガンやれるんだよね。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 12

来週は再起のタケルとマコトの一騎打ち、からのマコトの過去…。


(オススメ記事)
仮面ライダークウガという呪縛


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絵本が語る少年の性欲。怪獣「トリゴラス」はなぜ街を蹂躙するのか

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

結婚して数年経ち三十路の足音も聞こえてきた年齢だが、自身の「性欲」の芽生えはいつだったろうか。一般的に男性の性欲は女性より強いとされ、思春期にそれが盛んになり、19歳頃にピークを迎えると言われている。小学生の頃、一丁前に好きな女の子はいたが、例えばその娘とどうこうなりたいという想像をあの頃の自分はしていただろうか。せいぜい、一緒に学校から帰ってみたい、あわよくば手を繋いでみたい、くらいだったかもしれない。今はネットが発達して少年少女の情報収集も相場が変化しただろうが、あの頃のガキな私にはその程度が限界だったと思う。

私の思い出深い絵本のひとつに、「トリゴラス」というものがある。1978年の発売で、著者は長谷川集平。文量自体は大人からすれば一瞬で読了できてしまえるボリュームなのだけど、その内容が幼心にどこか衝撃で、しかしその意味を咀嚼できたのは初めて読んでから十数年経ってからだった。






マーミット×長谷川集平トリゴラス


物語の主人公は関西弁を操る少年。見た目から、まだ小学生くらいだと推察される。彼は「びゅわん びゅわん」と吹き荒れる風の音の正体が怪獣に違いないと、布団から身を起こし隣にいる父親に詰め寄る。現実か、果たして空想か、少年は自身が存在を確信する怪獣「トリゴラス」について語り出す。鳥の怪獣・トリゴラスは街に飛来し、蹂躙の限りを尽くす。真っ赤に燃え、ぐちゃぐちゃになる街並み。そしてトリゴラスは「かおるちゃん」のマンションに辿り着き、彼女を鷲掴みにする。「よっしゃ、これでええ」、トリゴラスはそのまま「かおるちゃん」を連れ去り、街を後にする。「そやけど、おとうちゃん。トリゴラスは おとこやろか。おんなかなあ。かおるちゃんは おんなやけどな」。父親は早く寝ろと少年を注意する。少年は淋しげに「かおるちゃん……」と呟き、物語は終わる。

幼い頃からVHSでウルトラマンを観て育った私にとって、怪獣が出てくる絵本はそれだけで新鮮だった。名作「かいじゅうたちのいるところ」等、異形の存在が出てくる絵本は沢山あるが、「トリゴラス」ほどに特撮怪獣然としたビジュアル(着ぐるみ感)を持つ存在は稀だった。この歳になって改めて読み返すと、そのイラストから作者の特撮怪獣への敬愛が見て取れる。街を蹂躙するトリゴラスはまさに初代ゴジラのような立ち振る舞いだし、“秘密兵器”と少年が称するトリゴラスの必殺技“トリゴラ・ガス”のネーミングのいかにもっぷり、また、かおるちゃんを鷲掴みにするトリゴラスのカットはあのキングコングを想起させる。







そんな怪獣のワクワク感が根っこだったが、それ以上に、言い知れぬ不安感や恐怖感、そしてなぜか共感を抱く自分がいたことを覚えている。何かのきっかけで何年かごとに読み返す機会があるのだが、この30を控えた年齢になって、やっとこさ「トリゴラス」の持つ意味を深く噛みしめられたような気がする。

少年とかおるちゃんは、どういう関係だったのだろうか。小学校で同じクラスなのだろうか。作中で、ここが語られることは一切ない。唐突にかおるちゃんという存在が登場し、その直後に彼女をトリゴラスが襲う。トリゴラスは少年の空想の産物のように描かれるため、彼の中でかおるちゃんは「もはや説明不要な存在」なのだろう。これは私の推察だが、おそらく、少年とかおるちゃんはあまり仲が良くはないのではないか。といっても、喧嘩している訳でもない。同じクラスだけどあまり接点がない、そして少年が一方的に気になっている、それ程の距離感なのではないだろうか。

「好き」、という感情にすら気付く手前。おそらく、少年から見たかおるちゃんはそんな存在なのだろう。なぜか気になって、視線が行くけれども、彼女とどうこうなりたいという明確なイメージはない。でも漠然と、彼女をどうにかしたい、自分のものにしたい、そういった一種の性欲(凶暴性)の芽生えが、彼の中で「トリゴラス」という存在になっているのではないか。同時に、怪獣は街をことごとく破壊する。男の子が潜在的に持っているだろう暴力性、破壊衝動、そして、その戦火の中で「かおるちゃん」だけを特別扱いする。

「自分だけは特別」。男の子の多くに、そういう空想を抱いた経験があるのではないか。アニメや漫画の影響で、「いつか自分には何かが迎えにくる」「ある時何かを任される」「人とは違う自分の活躍の場がある」、そういった漠然としたイメージを抱きつつ、「そんな訳ない」「あれはフィクションの世界」と分かってはいるけども、何度も何度も自身に言い聞かすけれども、心の片隅で1%だけ“本当”になることを疑っていない。それはやがて元来の意味での「中二病」を経て、現実を知り、「そんなことはないんだ」といつのまにか自分を納得させて成長していく。








マーミット×長谷川集平トリゴラス


鳥の怪獣・トリゴラスは、まさにそんな1%を体現しているような存在だ。「自分だけは特別」だから、暴れて街を蹂躙する怪獣を空想できるし、「特別じゃない」他者をいくら破壊しても構わない。自分だけが許される。自分だからできる。そんな“オレ様”が、かおるちゃんだけを特別にさらっていく。彼女を自分だけのものにする。男の子が抱く漠然とした優越感と凶暴性、そしてまだ名も無い頃の性欲。「トリゴラス」は、そんな何時よりも純粋な心の動きを陰鬱としたタッチで描き出す。

トリゴラスがかおるちゃんをさらって、その後、物語は一瞬で終わる。なぜかおるちゃんを目的としたのか、その後どうなったのか、この本では全く描かれない。その宙ぶらりんに見放された「解答」が、そっくりそのまま「問いかけ」や「脅し」のようにも聞こえてくる。といっても、それを感じることができたのは初めて読んでから十数年経ったタイミングで、最初の頃は訳も分からない恐怖感に隣に座られたような違和感だけを覚えていた。

トリゴラスが体現する凶暴性・暴力性・性欲は、どの男性もおそらく小さい頃に抱き、そして成長するにつれて「操り方」を知っていく。同時に、それらを安易に発露させることは社会的にタブーだということを、しつこく言い聞かせられていく。でも、例えば今の私の心の中にもトリゴラスは絶対に居るし、コイツが時に巨大化してしまう危険性だって無くはない。自身のトリゴラスにつけた首輪をたまに引きちぎる人もいて、そういう人が法のお世話になってしまう。男性の根源的な欲求と理性のバランス。その教えの一歩として、絵本「トリゴラス」を紹介したいのだ。




▲絵本屋で見つけたトリゴラスのソフビ。ちなみに続編「トリゴラスの逆襲」という作品もあり、少年の陰鬱とした欲求の世界は更なる混沌を極める。


【関連】
2 絵本の大人ばなれ ――わたしの絵本づくり②
資料『トリゴラス』 - cojicoji.com


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どうして「体育の授業」のおかげでスポーツが嫌いになってしまうのだろう
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訃報とアニメ感想とテロの話題が同列に消費される世界

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

インターネット、取り分けSNSの性格を持つ界隈は、常に混沌としている。例えばTwitterであれば、TL(タイムライン)の話題がひとつに限定されることはまず滅多にない。アイドルの自撮り、仕事の愚痴、猫の写真、炎上中の話題、企業からのニュース。それらが混沌としたまま流れていく。全てを「読む」というより「見る」感覚で、それらは消費されていく。例えばはてなブックマークでも同じことで、数多の記事タイトルは視界に入って数秒と経たず見送られていく。そうやって、我々は自分のアンテナに引っかかる話題だけを選んで生活していく。


※※※


2015年11月13日、パリで同時多発テロが発生した。多くの命が失われたその出来事は、テレビよりも速くネットで日本に届いた。情報が錯綜する中で、「日本のメディアはなぜ積極的にこれを報じないのか」という意見が挙がり、それに対する反論も巻き起こった。数日経った今日、今度はネットで哀悼の意を示すことの是非が騒がれている。SNSアカウントのアイコンをトリコロールにするべきか否か。その個々人の言動に注目する人も少なくない。

事件発生から数時間、さすがに私のTwitterのTLでもこの話題で持ちきりだった。情報が行き交い、あれがデマ、このアカウントを見るべき、マスコミ批判にメディア論、沢山のツイートが流れてきた。Twitterに限らず、(テレビがその時点であまり大きく扱わなかったことも含めて)、ネットでは物凄い瞬間最大風速を伴っていた。そんな中、例えば「寝坊した」とか「トイレ漏れそう」とか、くだらない日常的な内容のツイートが“許されなさそうな空気”を、ほんの少しだけ感じた。震災の時にもこれを覚えた記憶がある。

有名人が亡くなり、訃報がTLを埋め尽くす。この時も似たような感覚を覚える。“許されなさそうな空気”は、例えばいつものようなくだらない内容で「ツイート」ボタンを押す自分を、一瞬だけひるませる。逆に、自分にとって非常に思い入れの強い方が亡くなられて気持ちが沈んでいる時に目にする何気ないツイートに、「ちょっと空気読んでくれよ」と感じたことが微塵も無いと言ったら、嘘である。

例えば会社などの同じコミュニティで、誰かの家族が亡くなったとする。そんな一報が届いて場の空気が重くなったタイミングで、皆に見える所で「昨日焼肉食べ過ぎちゃってお腹痛いんですよ!」と明るく語り出したら、こいつは小学校からやり直した方が良いほどの馬鹿だ(もちろん、場を和ませるための“あえて”が功を奏している場合は例外)。顔と顔が見える環境では、「空気を読む」の発生率が非常に高く、そしてそれを求められて応える必要がある。しかしそれはある意味社会人であれば当然というか、人と関わって生きていく中で必要なコミュニケーションスキルだ。デリケートな話題が飛び込んできた際には、「空気を読む」スキルが当然に求められるし、むしろ備わってなければならないと私も思う。


※※※


だが、ネットではどうだろう。テロが起きたり、誰かが亡くなった時に、「空気を読む」はどこまで求められるのだろうか。そんな時に「昨日観た『ワンパンマン』最高だった!」とツイートするのは、果たして是か非か。SNSがここまで発達するまでは、こんなことは浮かんでこなかった問題だろう。“許されなさそうな空気”にモヤっとした感情を抱くのも、また、自分でも嫌になるくらい時に“空気を読んでくれ”と思ってしまうことも、弊害に過ぎない。だが、ネットは顔が見えない世界であるからして、現実ほどの「空気を読む」は滅多に発生しない。

以前、仲良くさせてもらっていたTwitterのフォロワーの方が、ご家族を亡くしたとツイートされていた。正直に告白すると、どんな有名人のそれより私には辛い訃報だった。会ったこともない相手の家族が亡くなったことを悲しむ。“悲しむことができる”。SNSの発達が変に身に染みる出来事だった。そんな時に、私はいつものように映画の感想を呟いて良いものか、実はとても迷った。そのフォロワーの方は今も悲しみを抱えているはずで、「空気を読む」という日本人ならではのスキルに、非常に悩まされた。そして私は小一時間考えた結果、いつも通り、観た映画の感想やくだらない内容をツイートすることにした。

それが良かったのか悪かったのか、私には分からない。誰かから「お前は空気を読めてない」「不謹慎だ」と言われれば、甘んじて聞き入れる。でも私は、「いつものくだらない世界がいつも通りあること」も大事だと思ったし、変に気を遣うのはむしろ失礼に値するのでは、と感じた。今でも自分の中で是非の決着はついていないし、それこそテロの衝撃が薄れない今日も、「いつも通り」ツイートすることにしている。そしてそれは、誰に強制することでも、そうでない人に嫌悪感を抱く訳でもなく、ただ私個人が、そうしようと思ってしているだけの話だ。


※※※


ネットの難しい所、そして当たり前の所は、そのフォロワーの方のご家族の訃報を、もちろんのように全員が知っている訳ではない、ということだ。知っている人もいれば、知らない人もいる。芸能人の訃報だって、重く捉える人と、そもそもその人を知らなかった人もいる。それは、作っているTLが違うし、接している界隈が違うから。それでも、ネットはそんな違う世界の人の声が毎日同列に消費されていく。今日もTwitterでは、テロ批判と快便報告と原発の是非とアイドルのスキャンダルが、同じレベルで流れていく。そんな環境で、どこまで「空気を読む」を他人に求めるのか。どこまでそれを自分に課すのか。それは個々人が決める他になく、ガイドラインなんてどこにも存在しない。

ただ、「そのようなニュースに言及しない」ということは、関心が無い訳でも、ましてや絶体に軽んじている訳でもなく、“「言及しない」という言及”をしている人もいるのだと、自分のブログくらいには書き置いておきたいのだ。


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【過去記事】
絵本が語る少年の性欲。怪獣「トリゴラス」はなぜ街を蹂躙するのか
0円電子書籍の「サンプル版11.11」を公開しました(ブロガートライアル05)
「ルパン三世(2015新シリーズ)」が満たす3つの要件、その腰が抜ける面白さを語る
【考察】「ジョン・ウィック」の生き様は果たしてバッドエンドか否か

個人ブログ無料電子書籍出版 『THE BEST』 (2015年12月末発売予定)

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【タイトル 『THE BEST ~出張版不定期村~』(仮題)】

…2015年12月末発売予定(価格:0円)


■本書の目的
・スキマ時間にお手軽に読めるような暇つぶし本をEPUB形式で製作する
・個人ブロガーが無料の電子書籍をどこまで本気で作れるか(売れるか)試してみる
・よくあるブログ運営ノウハウ本ではなく、あくまでブログの出張版としてレビューやエッセイを収録する
・ブログ読者のリクエストを可能な限り汲み取って編集する
・挿絵を描いてくれる方を募集し、ご本人の宣伝も兼ねて掲載する


■収録内容
1)映画レビュー「「アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン」は駄作でも傑作でもない」(加筆修正)
2)映画レビュー「徹底原作比較。実写映画「バクマン。」が失った気持ち悪さと再調整の妙」(加筆修正)
3)映画レビュー「なぜ「セッション」のラスト9分19秒は素晴らしいのか? ~血とビートの殴り合い、恫喝の向こうの涙」(加筆修正)
4)「仮面ライダー龍騎に狂酔した中学2年生の1年間」(加筆修正)
5)「総括「仮面ライダーフォーゼ論」【前編】」「【後編】」(加筆修正)
6)「ネットや世間が何と言おうと俺はマクドナルドを食べ続けたい」(加筆修正)
7)「どうして「体育の授業」のおかげでスポーツが嫌いになってしまうのだろう」(加筆修正)
8)「アラサー男子は福山雅治の長崎稲佐山ライブでイケメンオーラに溺れ挫かれ人生を憂う(大創業祭2015.8.30)」(加筆修正)
9)「【総括】「NARUTO」全73冊+映画2本+傑作「BORUTO」を完走したので1万字かけて感想を語り尽くすってばよ!」(加筆修正)
10)「「踊る大捜査線」とキャラ萌え理論」(加筆修正)
11)映画レビュー「GODZILLA」(2015)
12)映画レビュー「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
13)映画レビュー「遊星からの物体X」
14)映画レビュー「パシフィック・リム」
15)映画レビュー「ウォーターボーイズ」
16)「遊戯王世代がひたすらに熱い思いをドン☆」(原作・アニメ・カード直撃世代の思い出と大ボリュームレビュー)
17)「ドラマ版デスノートとは何だったのか」(ドラマ版デスノ総括レビュー&週刊デスノーザー増刊号)
18)「オタク旦那とノンオタク嫁の家計事情 ~KEIZAI大戦ジェネシス」(サンプル
19)「スター・ウォーズがこわい」(SWビギナーから見たSWの敷居の高さと率直な感想、それでも大好きだよ!という本音エッセイ)
20)「YU@Kのブログ論」(本書製作の経緯やブログ運営ノウハウなど)

※一部仮題


■進捗状況(随時更新)
第1回『0円電子書籍構想と読者の皆様にご意見募集(ブロガートライアル01)
第2回『0円電子書籍に収録する記事(レビュー)の題材を募集しています(ブロガートライアル02)
第3回『さらばKindle!ついに0円電子書籍のテスト版リリースに成功!(ブロガートライアル03)
第4回『0円電子書籍の挿絵を描いてくださる方を募集します&収録内容決定!(ブロガートライアル04)
第5回『0円電子書籍の「サンプル版11.11」を公開しました(ブロガートライアル05)』←サンプル公開中


■お問い合わせ
PC版サイドバーのメッセージフォーム(プロフィール下)、またはTwitterまで。

※今後の進捗状況から発売まで、DLやリーダーの比較・案内など、全てこのページでお知らせします。


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オタク旦那とノンオタク嫁の家計事情 ~KEIZAI大戦ジェネシス(サンプル)

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

「オタク」を最も満喫できる期間は、果たしてライフステージのどこに相当するだろうか。そもそも、この場合の“満喫”という言葉の定義から始めなければならない。例えば私の場合、特撮・映画・漫画がオタクカテゴリーの上から3つだ。特撮と映画は時に重なる部分も多いけれど、できれば最低でも週一ペースで映画館には通いたいし、当然のように劇中に出てくる怪獣やヒーローやメカのフィギュアも欲しくなる。映像ソフトは言わずもがなだ。漫画の場合、連載で追っかけている作品は死ぬほどあるので、実を言うとその全ての単行本を定期的に買っていきたい。ふるいにかけたとしても、どんなに頑張っても月に10冊は新たに本棚に並べたいものだ。

そして、独身の頃は前述のような生活をしていた。試しにざっくりと計算してみよう。月に映画を4本観たとして、1,800×5=9,000円。フィギュアを2体買ったとして、1万円。映像ソフトで月に2万。漫画を10冊買ったら450×10=4,500円。合計で、43,500円。以前の私の収入であれば、これが「趣味費」としての限度に近かった。家賃と食費と光熱費と貯金と、全てを差し引いて手元に残ったこの数万円をいかにやり繰りするか。それがオタクとしての楽しみ方だった。

そこで本題だが、今の私の「趣味費」は、0だ。0なんだなこれが。悔しいから何度でも書いてみるけど、0円なんですね。0ですよ、0。約43,500が0になったんです。なぜかと言うと、それは結婚をしたから。そして話し合った結果、家計の管理を基本的に嫁さんにお願いしているから。お小遣い制も検討されたけど、将来の子供や人生設計を考えた結果、「欲しい物がある度に逐次申請する」という制度が確立(されて)し(まっ)た。

例えば、欲しい漫画があるとする。『僕のヒーローアカデミア』の6巻。こういう時は、嫁さんにお伺いを立てる。「あの、『僕のヒーローアカデミア』の6巻が欲しいんですけど…」。すると大抵、「えっ? 僕の~~何?は?」と返される。辛いんだなまたコレが。私は一生懸命説明する。「週刊少年ジャンプで連載中の漫画で、『逢魔ヶ刻動物園』時代からファンの堀越先生の最新作なんだけど、ヒーローが当たり前に活躍する社会を舞台に“個性”を持たない主人公が自身の理想を目指して奮闘する様を描いた~~」。…こういう時にプレゼンに絶対に必要ない情報を雪崩のように語ってしまうのがオタクとしての悪い癖なのだけど、数分後に嫁さんは必ずと言っていいほどにこのフレーズを発する。



「それ、今、必要なの?」



ひょぇええぇぇぇぇぇぇ~~~(ズンドコズンドコズンドコ!!) そ、そ、それを言っちゃあおしまいよォ!!


そりゃお前モノによっては初回限定特典とか入場者プレゼントとか“今”しかないパターンもあるけれど、例えば漫画のコミックスなんてそう簡単に市場から消えはしないし、映画のソフトなんてむしろ日を置いて待っていた方が後にBOXで安くなったりはしたりするけどさ!するけどさ!するけども!でも“そう”じゃなくて!

お察しのとおり、嫁さんはオタク趣味が皆無だ。唯一挙げるなら、スマホで月額配信サービスに契約した韓ドラを観るくらい。ごく稀に女性ファッション誌を買うくらい。それだけ。だから、毎週のように映画館に通う人間も、月に漫画を何冊も買う人間も、彼女からしたら異星人のような存在。だからこそ、オタクならではの「消費感覚」が根本的に備わっていないし、そしてそれを説明するのはこの上なく難しいことなのだ。

オタクにとって(一般的に)“今”必要なモノなんてごく少数しかない!しかし、オタクにとって(オタク的に)“今”必要なのがそれなのだ!自身の流行り、ネットでの流行り、そういったものが先行し、挙げ句には「買って手元に置いておくこと」が半ば目的化する。本末転倒なのに、そうやって消費のサイクルを繰り返していくのが哀しきオタクの日常なのだ。

かといって現状を嘆いてばかりでは仕方ないし、結婚を後悔したことも一度もない。家計を支配する我が家の大蔵大臣(※嫁さん)を前に、既婚オタク野郎がどう立ち向かいライフラインを維持しているのか。その貴重なノウハウと奮闘録を、ここに記しておきたい。






■完全版は2015年12月末発売予定の電子書籍『THE BEST』(0円)に収録予定。詳しい内容や進捗状況はこちら


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【過去記事】
訃報とアニメ感想とテロの話題が同列に消費される世界
絵本が語る少年の性欲。怪獣「トリゴラス」はなぜ街を蹂躙するのか
「ルパン三世(2015新シリーズ)」が満たす3つの要件、その腰が抜ける面白さを語る
【考察】「ジョン・ウィック」の生き様は果たしてバッドエンドか否か

ブクログのパブーで「THE BEST サンプル版11.18」(Kindle対応)を公開しました(ブロガートライアル06)

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

着々と進めております、「個人ブロガーが作ってみる0円電子書籍企画」。前々回募集した挿絵についてはおかげさまで二桁を超える応募を頂戴しまして、個々のやり取りを進めているところです。なにぶん初めてのことでご迷惑をおかけしているかもしれませんが…!電子書籍のタイトルは、シンプルに「THE BEST」に決定。乙一著のジョジョ小説「THE BOOK」が大好きな人間としてあやかりたいという思いも込めつつ…。そんなこんなで、今回は前回より更に一段階進めた形の「サンプル版11.18」を公開しました。

個人が電子書籍を公開するにあたって、「どこ」でそれをやるかというのは非常に大きな問題。Kindleに夢破れて以降、色んなサイトを見て回りました。もう本当に沢山…。せっかくなので比較記事でも別に書いておこうかとは思いますが、それはまたいずれ。結果的に、今回私は「ブクログのパブー」というサイトで出版を検討することにしました。

ということで、早速のお試し。この「ブクログのパブー」は、まるでブログを書くように構成してEPUBファイルを生成できるという趣旨で、割と痒いところに手が届くサービス周り。文章のストックをコピペしつつ細部を整え、取り急ぎ「サンプル版11.18」の完成。






【スマホでの無料ダウンロードの方法】


※このページをTwitter等のSNSアプリで閲覧している方は、通常のブラウザで開き直してください。
※Androidの方は、事前にEPUBリーダーアプリをダウンロードしてください。(「天下一読」がオススメです)


1)<こちら>からアクセスしていただき、「ePub」をタップしてください。自動でダウンロードが始まります。




2)ダウンロードが完了しましたら、対応するリーダーアプリにて閲覧ください。(画面はiPhone)




※Kindleで読むこともできます。方法はこちら
※Android専用のパブー閲覧アプリはこちら


EPUB規格なので、自由に背景や文字の大きさを調整できます。また、各記事の最後にはツイートボタンが設置してあり、それをタップするとブラウザが起動、記事のタイトルと電子書籍紹介ページURL、さらにタグも付属したツイート画面が自動で開きます。ぜひ、「ここが見にくい」「もっとこんなことが出来たら良いかも」等々、屈託のない感想をお聞かせください。

また、今後電子書籍関連についてはこちらをトップページにして案内していきたいと思います。よろしくおねがいします。




▲「ブクログのパブー」の新着欄にもしっかり載っています。


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【過去記事】
訃報とアニメ感想とテロの話題が同列に消費される世界
絵本が語る少年の性欲。怪獣「トリゴラス」はなぜ街を蹂躙するのか
「ルパン三世(2015新シリーズ)」が満たす3つの要件、その腰が抜ける面白さを語る
【考察】「ジョン・ウィック」の生き様は果たしてバッドエンドか否か

映画館のマナーCMに前の席を蹴らせない効果は本当にあるのか

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

映画館通いが趣味の人間としてどうしても毎度気になってしまうのは、鑑賞マナーの問題。ただ座って映画を観て帰るだけなのだけど、やはり映画そのものに集中して観たい訳で、その静寂の中では色んな物事が気になってしまう。…と、こういう書き出しで進めるとネットでは「また映画好きがうるさくマナーを押し付けてきて云々~ そんなだから映画館に足が向かなくなる~」と言い出す人がいるけれど、おそらく、多くの「映画好き」はそこまで過剰なマナーなんて求めてはいない。あくまで「普通」というか、「みんなで常識的に鑑賞しようよ」、としか考えていないのではないか。

例えば、多いのは「上映中に喋る」。もちろん、映画の中身に応じて笑ったり泣いたり、アッと声を上げたり、そういうのはむしろドンドンやって良いと思う。それが家で観る映画との一番の違いだから。しかし、例えばカップルの男性が女性に向けて、上映中ずっと映画のウンチクを語って聞かせる。こんな人たちの前に座ってしまった日には、後悔してもしきれない。





以前「トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン」を観に行った時に、隣に座っていた男性が彼女に向けて「う~ん、やっぱりマイケル・ベイは相変わらずだね。この人の良さは分かるんだけど、嫌う人がいるのもよく分かるよ。トランスフォーマーシリーズだと1作目が一番好きだなあ、俺は」などと延々と語って聞かせていた。それも、目の前ではビルが傾きサムが命の危険に晒されるクライマックスの場面。なんでハラハラな時間にテメェのクソみたいな自分語りを聞かなきゃならねぇんだよ!オプティマス!いつもの淡々とした毒舌を吐きながらコイツをしばいてやってくれ!…とか何とか思いながら観た記憶がある。

また、「上映中に出入りする」案件。そりゃあ、トイレは生理現象だから仕方ない。もっと言うと、遅れて入ってくる人も、途中で出ていく人も、私は特に何とも思わない。交通渋滞とか、仕事の予定とか、それでもどうしても観たかったとか、それは色々あるだろう。しかし、忘れもしないのは「アメイジングスパイダーマン2」中盤の怒涛のアクションシーンでトイレに行っていた女性。あろうことかスクリーンの目の前、端から端までを見事なモデル歩きで移動していた。馬鹿!馬鹿野郎っ!ここはランウェイでもキャットウォークでもねぇぞ!なんでヒールでカツ・カツ・カツと歩いてるんだお前は!パリでやれパリで!そこは!普通!ちょっとでも!屈めよ!!





「映画の上映中にウンチク語りをしない」「スクリーンを横切って出入りする時はせめて屈む」、もっと挙げれば、「前の席を蹴らない」「携帯の着信音は切っておく」等々、これらを求めることが仮に“常識を越えた過剰なマナーの押し付け”と言われるのなら、私はこれまで生きてきた何十年かを見つめ直さなければならない。「普通」や「常識」なんてどこにもガイドラインはなくて、あくまで数多の「主観」が交差した上に積み上がっていくものだけど、“これくらい”は「常識」と定義しても差し支えないのではないか。

前置きが大変長くなってしまったが、私が今回メインで書きたかったのは利用者のマナーの方ではなく、映画館のマナーCMだ。生活圏で最も利用しやすいのでTOHOシネマズに通っているのだけど、観る度に思ってしまう。「このマナーCMにどれだけの効果があるのか?」。TOHOのマナーCMは、口だけ星人な奴らがそろって映画を観に来きている、という設定で始まる。うろ覚えだけど、いかにもたまごっちに出てきそうなこんな生き物たちだ。(下図参照)





彼らが映画を観ている中で、上映中にスマホで喋る個体や、飲食物を持ち込む個体、前の席を蹴る個体がいたりして、同族から嫌がられる…というストーリー。「ノー!〇〇!」というフレーズで、禁止事項が提示されていく。しかし、例えば「前の席を蹴らない」のパート。流れるナレーションは「ノー!キッキーン!」、そして字幕で「前の席を蹴らない」と表示される。「蹴」に振り仮名はなく、その日本語が読み上げられることもない。

調べてみると、「蹴」という漢字は小学校では習わない。文部科学省の(小学生)学年別漢字配当表にも載っていない。「蹴」は、中学生が習う漢字なのだ。しかし、実際に小学生の(特に男の子)はよく前の席を蹴る。ピクサーやらのアニメーション映画を観に行くと、出会うことが多い。一介の映画好きとしてその歳で映画館に来る子供は素晴らしいと思うのだけど、一方で、やはり自分が小学生の男の子の前の席になってしまうと小さな不安を覚えてしまう。

もちろん、言わずもがな、アニメーションで蹴る動作を見せている。目の前の画面では口だけ星人がドンドンと前の席を蹴って、別個体の奴が迷惑を被っている。観れば分かるのだ。しかし、私が言いたいのはそういうことじゃない。「蹴」に振り仮名もつけず、妙にオシャレで気取ったマナーCMを作って流す映画館側に、本当にマナーを改善しようとする意図はあるのか、ということだ。前の席を蹴ってしまうのは子供に多くないか、その年代の客は「ノー!キッキーン!」と振り仮名のない「蹴」で十分にそれを実行レベルで認識できるのか。「小学生を馬鹿にしている」とか「映像で分かるはず」とかそういうことではなく、「それで伝わると本当に思っているの?」と言いたいのだ。

映画館のマナーCMにオシャレな雰囲気は必要なのだろうか。もちろん、これから作品を鑑賞するにおいて変に殺風景なものを見せられても気が削がれてしまうかもしれない。かといって、それを重視するあまり「ちゃんと伝えきれていない(と思えて仕方がない)マナーCM」になってはいないだろうか。まあ、本当に徹底してマナーを守れない輩はいくらどんなマナーCMを流しても観もしないのだろうけど、そういう更生不可能な方々はちょっと例外ということにしておいて、今よりもっと多くの人に響くマナーCMはないものだろうか。私なりに考えてみた。


【例】

実写のミニドラマ仕立て。主人公は小学生の女の子。ディズニーっぽいアニメが好き。テレビのCMで好きなアニメ作品の最新作が上映されるのを知る。母親に連れて行って欲しいとせがむ。その女の子は毎日毎日心の片隅でワクワクしながら過ごす。ついに迎えた当日。母親に連れられて、体には大きなポップコーンを抱きながら、映画館の座席に座る。ついに待ちに待った映画が始まるのだ。しかし、上映中、彼女は後ろの座席から執拗に蹴られる。どうにも集中できず、思わず顔を曇らせる。横には、スマホをいじりながら喋るカップル。中々映画に没頭できない女の子。思わず、悲しみから下を向いてしまう。あんなに楽しみにしていた映画を、真っ直ぐに観ることができなかった。「映画館ではマナーを守ろう」、表示され読み上げられるテロップ。(終)





…例えばこんなのはどうだろうか。私としては、「ノー!キッキーン!」よりは効果があると思うのだけど。こうやってドラマ仕立てで、単に「マナーを守ろう」と呼びかけるのではなく、「マナーを守らない人がいた結果、周りがどうなるのか」という“痛み”を伝えた方が、よっぽど意味があるのではないかと思う。他にも、「中学生の男の子が上映中に横でずっとスマホをいじっていたおじさんに上映後に勇気を振り絞って注意して周囲の帰りがけの客たちも思わず立ち止まってしまう」、というものも考えた。少し大げさな表現だけど、“被害者”の立場を伝えないと、思わぬ“加害者”になってしまう人には理解が厳しいと思うのだ。

マナーは、あまりに叫びすぎると押し付けがましく思われるし、だからといって叫ばずにはいられない時だってある。そうすると「静かに観たけりゃ家で観ればいい」と言ってくる人もいるけれど、それはもう盛大に話のピントがズレている。“そういうこと”ではないのだ。しかし、マナーや鑑賞態度なんて究極は個々人の話であり、最も効果があるのは映画館側が実のあるマナー周知の方法を追求することであると思う。そうなると、TOHOの口だけ星人は果たしてしっかりと“仕事”を全うできているのだろうか。甚だ、疑問である。


(おすすめ記事)
なぜ彼氏や夫はパートナーがいながら「エロ本」「AV」を隠し持つのか? その理屈と男女の認識差を解説する


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なぜ彼氏や夫はパートナーがいながら「エロ本」「AV」を隠し持つのか? その理屈と男女の認識差を解説する

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

昨日、夫が隠し持っていたエロ本を発見したという主婦のブログを偶然発見し、同じく結婚しエロ本を隠し持っている旦那である私は思わず飛びつくように読み進めた。旦那の部屋を片付けている最中に“ブツ”発見したということだが、直後の彼女の感想が「若干の殺意」と記されていて、思わず「マジかよ…」と声が漏れてしまった。その後ネットで体験談を調べたりママ友に相談したりしたらしく、末尾には「世の旦那たち、とりあえず謝った方が賢いと思うよ」とまとめられており、思わず「マジか…!!」と漏らしてしまった。

もちろん冗談半分とは思うが、「エロ本を持っている」という事象はパートナーから「殺意」という単語を引き出すほどのものだったのかと戦慄してしまった。また、それについて「謝った方が賢い」、と。いやもうこれ正直に誤解を恐れず書くと、「“何に”謝るの?」というのが正直な感想だ。もちろん、この事象に対する女性の感想も様々だと思うので一概には言えないが、やはり「男性の性欲」に関する認識は男女で大きな隔たりがあるのだな、と痛感した。

改めてネットでその手の体験談を検索すると、やはり女性側からの認識は芳しくない。「やはり、若い女がいいのか?きれいな体がいいのか?もう私じゃ駄目なのか??女として見られていないのか??」「私が女としてもう駄目みたいに思われていたのかと、かなりの自信喪失」。こういう声はちょっと検索しただけで無数に拾うことができた。私も、持っていたエロ本やAVが結婚から日の浅いタイミングで嫁さんに発見され、微妙にひと悶着起きたことがある。だから、その時に色々と嫁さんの意見も聞いたし、やはりネットでいくら他人の体験談を読み漁るよりもそれは身に染みたものだ。

ということで、「なぜ男はパートナー(彼女・妻)がいるのにエロ本やAVを持っているのか」問題について、あくまで“私見”ということで解説のようなものを書いてみたいと思う。言うまでもなく、私と、嫁さんと、ネットで見つけたいくつかの声との“主観”が幾重にも交わった上での話なので、それをご承知の上で読んでいただきたい。


※※※


まず、「男性の性欲」の認識について、おそらく男女で大きな差があるんだろうなあ、という部分。嫁さんの意見も含めた上で、私が考える「おそらく女性が認識する『男性の性欲』ってこうなっているのでは?」というのが、下の図である。





女性の認識の「男性の性欲」は、このようなピラミッド型というか、明確な上位互換・下位互換という階層があり、一直線に下から上に連なっているのではないだろうか(と言いつつも、これは分かりやすいように多少簡略化している)。まず二次元の産物、つまり具体的に言うと「エロ本」があって、その上に三次元の「アダルトビデオ」がある。そしてその上に「パートナーとの性行為」、つまり「セックス」が位置している。

二次元よりは三次元、三次元よりは実体験。“性”物としての最上級は性行為そのものであり、それに近付くにつれて上位にランクインする。性欲は一直線に並んでおり、逆に言うと、上が満たされていれば下は必要がない。日常的に性行為ができる環境があれば、ピラミッドの最上位が完遂されている訳で、下位のAVやエロ本は必要がない。(何度でも言うが、あくまで私見であるからして、反論異論はあって当然だと思う。)


対して、「男性が認識する『男性の性欲』」だが、それはおそらくこれである。





ピラミッドとか、互換性とか、直列とか、そういった要素は全くない。それぞれが独立に存在しており、違う方向を向いている。しかも、往々にして女性が思うより矢印の数が膨大であり、この図に挙げたものもほんの一例である。だから、「パートナーとの性行為」である赤い矢印が満たされているからといって、他の矢印にはほとんど影響がない。依然としてそれらは存在しており、伸び続けている。もっと言うと、赤い矢印とその他の矢印はカテゴリーが全く別であるとも言える。同じ「食べ物」でも、「和食」と「中華」くらい違う。繰り返すがそれは上とか下ではなく、並列であり、時にねじれて四次元空間に個々に存在している。

しかし、純粋に体力的な問題もまた別に存在する。ポケモンのHPのように、男は日々性欲というライフポイントを有している。「性行為」はひとりで行う「マスターベーション」より体力消費を要する“矢印”であり、それは他の“矢印”よりHPを多く消費する。だから、パートナーとそれを日常的に行える環境があると、女性から見れば「私がいるからそれで十分」と見えるかもしれない。しかし、消費するパターン(矢印の組み合わせ)が変わっただけで他の矢印はそっくりそのまま現存しており、完全に失われることは往々にして無い。

この認識の差が、最大の「原因」でないかと思う。女性からすれば「私がいるから(性行為が満たされるから)十分でしょ?」となるが、男性からすれば「それはひとつの矢印が満たされているに過ぎない」訳であり、依然として他の矢印も生存している(=エロ本やAVを所持し続ける)。そしてそれが、女性からすれば「ピラミッドの下位(エロ本やAV)を持っているということは、上位(性行為)で満足がいかないからでは?」に変換され、「私が女としてもう駄目みたいに思われていたのかと、かなりの自信喪失」というモヤモヤに成長してしまう。

誤解を招きたくないのでここは赤文字で書きたいのだけど、「パートナーのいる男性がエロ本やAVを持っていたからといって、それが相手への不満を表す証拠にはならないし、相手への愛情や想いが足りていないということでも無い」。ここが、ひとりの男性として僭越ながら女性の皆さんにお伝えしたい部分だ。しかしいくら言葉で説明しても、女性の皆さんとしてはモヤモヤを抱えてしまうことも分かる。分かる、分かるのだけど、こちらとしても分かって欲しいのだ。それは、「裏切り」でも「不満」でもなく、あくまで“男性にとっては”ごく自然なことなのだ。むしろ、パートナーが出来たからといってエロ本やAVをパッタリ見なくなる男性なんて、はるかに少数だと思われる。イリオモテオオヤマネコといい勝負かもしれない。


※※※


続いて、今度はそのエロ本やAVの「中身」について。包み隠さない表現で書くと、「プレイの内容」なのだが、これもまた誤解を招きやすい。例えば、パートナーが持っていたエロ本の中身で、Aというプレイが行われていたとする。しかし、実際に彼が彼女や奥さんに求めたいプレイもAだとは …限らないのだ。そこはBだったりするし、Cかもしれないし、もちろんのようにAそのままのパターンもある。しかし、ネットの女性の体験談を色々読んでいると、ここを「A=A」と認識してしまう人が多いように見受けられる。そしてそれがまたもや、「Aに応えらない私に不満がある?」に繋がってしまう。

女性の皆さん、大丈夫です、そんなことはありません。しかし、その「A=A」であるケースがあることも、もちろん否定はしません。私が言いたいのは、“必ずしも「A=A」ではない”ということだ。だから、例えば「言ってくれればAだってやるのに…」となった時に、もちろんそのお気持ちは心の底から嬉しいのだけど、「ち、違う!Aは確かに好きだけど“君”に求めたいのはBやCなんだ」となってしまうのだ。ここが非常に難しい。前述のテキトーな方向に向いている沢山の矢印を思い返して欲しい。男性の性欲は、そのカテゴリーも、プレイ内容も、決して直列ではないのだ。

また、ここまで私はこうやって長々と書いているが、最終結論は「だから男性がエロ本やAVを持つことを“肯定”してくれ」、ではない。多くの女性にとって、「なるほど分かったハイそうなのね」にならないことは、嫁さんとの実体験を通して嫌でも理解しているつもりだ。頭では分かっても感情で理解できないことなんで、この世には沢山あるし、この話はその最たるものだろう。


※※※


…ということを昨晩考えながらTwitterにポツポツと呟いていたら、女性のフォロワーの方が大変参考になるツイートをされていた。前述の「Aが好きだからといってパートナーに求める内容もAとは限らない」に関して、「不倫ドラマに熱狂する主婦が、別に旦那さんに不満があるわけじゃないのと同じかな」、と。

不倫ドラマに熱狂する主婦が、別に旦那さんに不満があるわけじゃないのと同じかなとは。ただ、政略結婚が普通な中世欧州社交界で、身分も飛び越えて女王を愛する騎士の物語がご婦人に受けた辺り、女性はエンタメに現実を重ねる傾向があるのかもはしれない。ので、男性のエロ本所有が許せないのかな?

— 黒河けーこ (@chocolad0121) 2015, 11月 19
…そう!そんな感じのそれです!そこはあくまで“別口”なのです。続けての「ただ、政略結婚が普通な中世欧州社交界で~」も、大変膝を打つお話。

また、「隠されるから、『健全なことだと主張するならどうして隠すの』『不誠実』『私に言ってくれたらいいのに(あなたのためなら、その本に載ってることもするのに)』みたいな面倒くさい乙女心があることも、男性諸氏にご理解があると嬉しい」と。これ、これなんですよね、私が嫁さんと揉めた時の最大の争点。

隠されるから、「健全なことだと主張するならどうして隠すの」「不誠実」「私に言ってくれたらいいのに(あなたのためなら、その本に載ってることもするのに)」みたいな面倒くさい乙女心があることも、男性諸氏にご理解があると嬉しいです。まあ相互理解ですよね。

— 黒河けーこ (@chocolad0121) 2015, 11月 19
男性の認識としては、とても卑怯かもしれないけど、「健全なことだけど隠す」んです。“そういうもの”として、思春期の頃から社会に教わってきたから。「当たり前のことだけどオープンにはしない方が良い(多くの女性が不快に思うから)」、という肌感覚(マナーのようなもの)が、多くの男性には備わっているのです。一見矛盾してるかもしれないけど、これ、男性の中では割と自然に通っている理屈なんじゃないかと。

一介の腐女子としては、「私のpixivのブックマークをパートナーに見られたら恥ずかしすぎて死を覚悟するしかないので、きっとパートナーだって似たような気持ちだろう。そっとするに限る」としか思えないです。男性のエロ本所有話に関しては。

— 黒河けーこ (@chocolad0121) 2015, 11月 19
そしてこの方の連投最後のツイートにも、まさに我が意を得たりと唸ってしまった。それについて「肯定」とか、「否定」とか、ましてや「理解の努力」とかでなく、「アンタッチャブル」をお願いしたい。まさにそういう事象なのではないかと。


※※※


何度でも書くが、ここまで書いた内容は決して万人に共通するものでもないし、断言でも、唯一無二の正解でも断じてない。しかし、「もしかしてこういうことなのでは?」という示唆が、誰かの理解の手助けになればと思い、書き置いた。何より大事なのは言うまでもなく「相互理解」なので、事が起きた時にどう動くかはそのパートナーの問題である。上に挙げたようにアンタッチャブルでも良いし、(私としてはちょっと腰が引けるけど)三日三晩話し合ったって良い。しかしその時に、前述のような「認識の差」があることを頭の隅に入れてもらえれば、建設的な相互理解に近付けるのではないかな、と。

そして最後に、「男性の性欲」について取り上げたからこそ、(本筋とは少しズレるのを承知で)こう書き残しておきたい。確かに男性は女性より性欲が強く、色んな“矢印”でそれをまかなう生き物かもしれない。しかしそれは、「常に道行く女性を性的な視線で見ている」訳でも「隙あらば性欲優先で浮気する生き物」という訳でもない。それを理性で制御(コントロール)できるからこそ、意味があるのである。多くの健全な男性は、その理性の扱い方が拙い男性を、女性の皆さんと同じく「良く思っていない」のだ。


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仮面ライダーゴースト 第7話「早撃!伝説のガンマン!」【週刊ライダー時評 ゴーストウォッチメン】

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

スペクターの登場以来「殺伐さ」がプラスされ、ジワジワと面白さが増している感のあるゴースト。一度彼に打ちのめされ、選択を迫まれ、仲間の力もあり立ち直ったタケル。心機一転のタケルと再び対立するマコトには過去の関係が…、という序盤のプチ盛り上がりで初の前後編に突入。玩具の発売と合わせてビリーザキッドとイグアナをノルマ消化しつつ、敵サイドの暗躍事情とマコトのバックボーンを描く、という構図。話の展開がガンガンなスピードで速いのは個人的に大好物。「おいおいまだ1クールだぞ」ってレベルで年末まで盛り上げて欲しい。ここにどれほど熱を込められるか、そして、年明けからどのような物語をやるのか。ここでゴーストの「面白さ」が決まってきそうな気がする。


目次】:【6話】<【7話】>【8話】


■第7話「早撃!伝説のガンマン!」(2015年11月22日放送)


「確かにお前は強い!でも負けたと思わない限り俺は負けてない!」

「俺はもう迷わないよ。父さんに言われたように英雄の心を学んで心の目を開いてみせる」気持ちを新たにしたタケルの元に一年振りに会った親友が別人のように変わってたので調べて欲しいと依頼が来る。同じタイミングでシブヤとナリタが謎の男の目撃情報を持ち込む。どちらを優先させるべきか悩むオナリにタケルは手分けして両方一緒にやることを提案。事件をタケルが追い、アカリとオナリが謎の男を追うことに。

一方、謎の男こと西園寺はスペクターに接触していた。「あなた達は10年前に…」。本格的に動き出した西園寺がビリーゴーストを生み出すことを目撃したアカリとオナリは大胆な行動にでる。そして変わってしまった親友を訪れたタケルの前に眼魔が現れる。物語が大きく動き始める第7話。西園寺の目的とは? 10年前に何が起こったのか? そして、アカリとオナリに魔の手が迫る。
 
仙人曰く、今回の偉人は「西部最強のガンマン。彼は彼らしく生きて死んだ」
 
再び消え去るまでの時間は○○日
残り11個の眼魂(アイコン)を集めろ!

脚本:福田卓郎
監督:柴貴行


仮面ライダーゴースト7話、初の前後編ということで、序盤の盛り上がりはここかな。スペクターことマコトのかなり酷な過去が明かされ、割と平成ライダーっぽいニュアンスになってきたなあ、とニヤニヤ。高岩さんのゴーストのアクションが全体的にプラン練られた感じで面白かった。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

これまであまりその仕草は無かったが、「手刀の構え」や「パーカー装着時に俯くポーズ」は今後ゴーストの“いつものポージング”になっていくのかな? 個人的には指を二本立てる呪印のポーズがやはり印象的なので、そこを推して欲しい気もするけど。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

高岩さんって割とこの10話いかないあたりでいつも特有のポージングや仕草を固定にかかるよね。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

ビリーザキッドは両肩の牛柄模様が中々にチャーミング。2丁拳銃もライフルも扱えるとは、使い勝手が良さそうだ。いつかもっとベタな射撃&決闘ライクなシーンも観てみたいし、何なら坂本監督辺りは喜んでベッタベタに撮ってくれそうだ。 pic.twitter.com/qaK3yyVsq4

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

ランタンで眼魔が見えるようになったとのことだけど、これはおっちゃんがアカリ発明の噴射型不知火を応用して作ったアイテム、なのかな? リケジョなアカリがタケルを助けるために作った不知火だったので、その意思は残して欲しいなあ。 pic.twitter.com/qM5MnS1gW3

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

マコトはタケルやアカリの幼なじみだったが、10年前に眼魔の世界に迷い込み神隠しに。妹が眼魂になり、自身はスペクターの力を手にして人間界に帰ってきたのか? 思ってたよりハードな過去で、しかしまだ全容は伏せられてて、ここは期待が高まる。 pic.twitter.com/eyS5DMGAC0

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

おっちゃんをエキセントリックな何でもありキャラにしておくことで、竹中御大が出演できなくても奇怪行動という処理が可能。すごい!ゴーストスタッフ、すげぇぜ!(真顔) pic.twitter.com/0aXVuO3lEO

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

ここまで露骨な前売り販促はもはや笑ったけど、本編が残り日数少なくて映画とのコラボなんて暇が無さそうだし、これくらいは許容範囲で。 pic.twitter.com/Pk08dnQ6IT

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

タケルやアカリがマコトを見てマコトだと気づかないものかと思ったが、まあ、「10年会ってない」「昔は優しい兄貴分だった(性格変わりすぎ)」「消息不明」とのことで、言われなきゃ分からないんだろうな、と。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

ゴーストライカーが無人で走って来るの、今は合成でやってるけど、38年前は人力でやってたんだぜ… #nitiasa #ghost pic.twitter.com/x0VJnl8Iud

— ダジャレッドのおばちゃん(♂) (@SHARIVAN_CRASH) 2015, 11月 21

今日のガンマはフォーゼ先輩にネットスイッチ借りたら一発やで。

— otomusic (@ak_otomusic) 2015, 11月 21

昨日久々に発見した御成以前もよろしければ。 pic.twitter.com/bypezKsa7i

— 柳喬之 (@yanagi_takayuki) 2015, 11月 21

第7話、お楽しみ頂けましたでしょうか?本日O.Aから3週に渡って御成、シブヤ、ナリタによる、超MOVIE大戦ジェネシス入場者特典プレゼントのミニドラマが公開!https://t.co/nadl4uvLB1こちらでもチェックできます! pic.twitter.com/bmoUbr1agb

— 仮面ライダーゴースト (@kamenghost_toei) 2015, 11月 21

しかしビリーザキッドの逸話がストーリーと全く絡まなかったのはちょっと残念だなあ。まあ今回はマコトや敵サイドの動きを描く変化球な回だから、いつもとパターンを変えたんだろうけど。眼魂が単なる便利アイテムじゃなく偉人絡みのドラマの末に出てくるのはぜひ今後も継続して欲しい。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

しかし先週の毛利脚本から今回またメインライターに戻って、それでも「ちゃんと生き切る」というタケルの決意がブレずにしっかり続いてて、シリーズ構成というか全体の舵取りが丁寧だなあ、と感じた。書き手が違うとニュアンスがたまにズレたりするからなあ、こういうの。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

木刀を振って鍛錬するタケルが、先週の「生き切る決意」以降(当初から英雄視していた)ムサシを使いまくってるのは、かなり好き。お気に入りなんだろうな、という感覚がいい。 pic.twitter.com/5mVH88QpQq

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

相変わらず一歩間違えればウザさの塊にしかならない御成やアカリが好感度抜群で活躍し続けるのはとてもよいし、タケル役の子も演技力のメキメキとした上がり具合がすごいし、ゴーストキャストに段々愛着が湧いてきた。タケルの見栄の切り方や視線の飛ばし方がここ最近グッとかっこいいんだよね。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

ストーリー的には来週に持ち越しだから保留の部分も多いなあ。可哀想なエジソンのおかげて生成されてたいかにもそれっぽいミュータントみたいな奴は、どう絡んでくるのか。「幼なじみを失う」ドラマがタケルとゲストでうまく重なってきそうなのは良いね。

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 22

【ゴーストなう!】「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」初回特典は「ユルセン」!ガンガンセイバーは2形態を再現。フードを被った状態も再現可能! https://t.co/NVmPXjw1iv #t_shf pic.twitter.com/zlFOc7Ck2Q

— バンダイコレクターズ事業部公式(魂フィ) (@t_features) 2015, 11月 21

来週はタケルとマコトの“再会”。


目次】:【6話】<【7話】>【8話】


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仮面ライダークウガという呪縛

スマホが「文頭一字下げ」を殺す? 65%が選ぶその有無からルールの必要性を考える

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

まず、ご質問です。あなたには、以下のAとBの文章、どちらが「読みやすい」ですか?(ちゃんと一字一句読まなくてOKです。パーッと目を通してみてご判断下さい)


【A】

 昨日、夫が隠し持っていたエロ本を発見したという主婦のブログを偶然発見し、同じく結婚しエロ本を隠し持っている旦那である私は思わず飛びつくように読み進めた。

 旦那の部屋を片付けている最中に“ブツ”発見したということだが、直後の彼女の感想が「若干の殺意」と記されていて、思わず「マジかよ…」と声が漏れてしまった。その後ネットで体験談を調べたりママ友に相談したりしたらしく、末尾には「世の旦那たち、とりあえず謝った方が賢いと思うよ」とまとめられており、思わず「マジか…!!」と漏らしてしまった。

 もちろん冗談半分とは思うが、「エロ本を持っている」という事象はパートナーから「殺意」という単語を引き出すほどのものだったのかと戦慄してしまった。また、それについて「謝った方が賢い」、と。いやもうこれ正直に誤解を恐れず書くと、「“何に”謝るの?」というのが正直な感想だ。

 もちろん、この事象に対する女性の感想も様々だと思うので一概には言えないが、やはり「男性の性欲」に関する認識は男女で大きな隔たりがあるのだな、と痛感した。


【B】

昨日、夫が隠し持っていたエロ本を発見したという主婦のブログを偶然発見し、同じく結婚しエロ本を隠し持っている旦那である私は思わず飛びつくように読み進めた。

旦那の部屋を片付けている最中に“ブツ”発見したということだが、直後の彼女の感想が「若干の殺意」と記されていて、思わず「マジかよ…」と声が漏れてしまった。その後ネットで体験談を調べたりママ友に相談したりしたらしく、末尾には「世の旦那たち、とりあえず謝った方が賢いと思うよ」とまとめられており、思わず「マジか…!!」と漏らしてしまった。

もちろん冗談半分とは思うが、「エロ本を持っている」という事象はパートナーから「殺意」という単語を引き出すほどのものだったのかと戦慄してしまった。また、それについて「謝った方が賢い」、と。いやもうこれ正直に誤解を恐れず書くと、「“何に”謝るの?」というのが正直な感想だ。

もちろん、この事象に対する女性の感想も様々だと思うので一概には言えないが、やはり「男性の性欲」に関する認識は男女で大きな隔たりがあるのだな、と痛感した。


引用元:『なぜ彼氏や夫はパートナーがいながら「エロ本」「AV」を隠し持つのか? その理屈と男女の認識差を解説する


※※※


これらの違いがお分かりだろうか。Aは「文頭一文字下げ」を行っていて、Bはそれを行っていないのだ(ただし全角空白処理のため厳密には“一字”に足りていない)。本来の日本語のルールとして、「新しい段落の最初は一文字落とす」というのは小学校で習った覚えがある。読書感想文も、国語のノートも、全てそのルールに則って書いたはずだ。しかし、これはこの2015年にも“有効”なルールなのだろうか。

…というのも、実は私個人がこの「文頭一文字下げ」に妙な違和感を覚えていたので、実際にTwitterの投票機能を使って調べてみた。総投票数は1,168だったので、そこそこ参考になる数字ではなかろうか。前述のAとBを実際に使い分けスクショし、「どちらが読みやすいか」のアンケートを取った。Aの「下げる」が「左」、Bの「下げない」が「右」である。


【アンケート】あなたにはどちらが読みやすいですか? すぐ下にリプライでぶら下がっているアンケートに投票をお願いします。 pic.twitter.com/1eaYTneaoq

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 23

【アンケート】あなたにはどちらが読みやすいですか?

— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 11月 23

結果はご覧のとおり、「右」に票が集まった。つまり、「文頭を一文字下げない方が読みやすい」と答えた人が65%もいる、という結果になった。小学校の国語の先生もびっくりの結果である。


※※※


とは言いつつも、これにはふたつの“前提条件”がある。まず、スクショのとおり「スマホ画面での閲覧」を想定しての質問、ということ。あくまでスマホの縦長の画面で読んだ際の読み心地を尋ねたアンケートなので、PCの場合はこの限りではないだろう。ふたつに、「段落ごとに空行を挟んでいる」ということ。実際にこのブログのこの記事でも行っているが、段落が変わるごとに空行を一行、挿入している。まさにこれだ(↓)。

このふたつの前提条件をなぜ盛り込んだかというと、まずもって当たり前だが、スマホ閲覧は今時の主流であるからだ。以前『スマホ閲覧率77%のブログが気を付けていること。スマホ対応を心掛けないブログは死にゆく運命なのか…?』という記事でも書いたが、当ブログのアクセスも実に77%がスマホやタブレットからである。ブログの書き手として、多くの閲覧者の環境から読みやすい形を模索したいところだ。次に「空行」だが、これも実際に多くのメディア(公式のニュースサイト)やブログが行っている形式だからだ。昨今では、段落ごとの「空行」を行っていない方がむしろ少ないのではないだろうか。

前述の「私が抱いていた違和感」というのは、「空行+一字下げ」のパターン。一字下げが持つ「ここで段落が変わりましたよ~」というサインは空行ですでに満たされてしまうため、そこから更に一字下げを行うと全体としての空白面積が多くなり、どうにも散漫に感じてしまうのだ。凸凹というか、段落ごとのまとまりが感じ辛く、率直に言うと読み辛い。(あくまで個人の感覚です)

だから私はこのブログでも一字下げは行わず、段落ごとに四角のブロックのように見えるイメージを優先してきた。ただこれはあくまで「その方が“自分が”読みやすい」という話だったので、今回改めてこうやってアンケートを取ってみた次第だ。





ググってみると、同じ疑問を抱いている人が見つかった。その方が書かれた『Web記事でも段落の文頭は1文字空ける?(2015年版)』という記事では、実際のニュースサイト等がどういう書式で書いているかを調査されている。


調べてみると、1文字下げをしているメディアが予想よりもずっと多いという結果が出ました。「予想より」というのは、「Webの記事はほとんど字下げしていないんじゃないの?」という先入観があったわけなんですが。

調査対象は50のWebメディア。Googleニュースに集められていた記事を50メディア分、端から調べていきました。意図的に特定のメディアを排除したつもりはありませんが、調べたタイミングでたまたま大手メディアが抜け落ちたという可能性があるかもしれません。また、1メディアあたり2〜3件の記事を開いて確認していますが、もしかしたら1つのメディアで複数のルールがあった可能性も否定できません。各メディアにルールの確認をして作ったわけではないので、あくまで目視の範囲です。

ついでに、段落と段落の間に空白行を空けるという、Webならではの書式をしているメディアがどれくらいあるかも、今回合わせて調べてみました。

さて、個々の結果は末尾に一覧表で掲載しますが、ざっくりと数だけで述べると、次のような結果になりました。





…私がTwitterで行ったアンケートとはボタンのかけ違いがありそうな結果が出ているのが面白い。


※※※


ここからは完全な“私見”。そもそも日本語というのは「縦書き」が主流だったため、そこから改行し段落を変えた場合に一字下げるルールが定着していたものと思われる。しかしデジタルが発達し、PCで文章を作成したりメールを交したりする際には横書きが主流になった。近年ではそこから更にスマホやタブレットが普及したが、PCとスマホでは縦横幅が明確に異なるにも関わらずそのまま横書きが主流になっている。(PCは縦が短くスマホは縦が長い。その結果、一行に表示できる文字数が極端に少なくなる)

そのため、ウェブで文字を書く際には空行の文化が定着していった。段落を分ける際に空行を挟むことで、「縦長画面における横書き」の読みやすさが追求されていく。しかしそうすると、本来一字下げが持っていた「段落変更のサイン」は空行に取って代わられ、逆に私のような人間にとっては妙に読みにくいと感じる書式にすらなってしまった。(文中に画像が挿入されるのも大きいだろう)

つまり私の考えとしては、「一字下げ」と「空行」は二者択一の書式であり、どちから片方のみを採用した方が多くの人にとって読みやすいのではないか、と。まあ、これは本当に好みの話なので、どこまでいってもその書き手の自由、という大前提の話である。また、何度も書いているように「スマホやタブレットでの閲覧」を意識したものであるし、言うまでもなく「小説」等の場合はこの限りではないだろう。





「文字を閲覧する環境」が移りゆく中で変わってきた部分だと思うので、これはおそらく数年後にはまた事情が変わっているのだろう。また、「読みやすさ」と「正しいルール」も、必ずしもイコールではないのだ。取り急ぎ、2015年版のデータと私見ということで、まとめておきたい。


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