こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。
2015年冬のMOVIE大戦は、ゴーストとドライブが2005年にタイムスリップする、というストーリー。2005年といえば、「仮面ライダー響鬼」ことヒビキさん。彼ならタケルや進ノ介のお悩みをしっかり受け止めて諭してくれそうだな、などと考えていたら、ふとこんな仮説が浮かんできた。
(もしかして平成ライダーって全部ヒビキさんがいればメンタル面フルカバーなのでは…?)
— YU@K (@slinky_dog_s11) 2015, 10月 29…ということで、実際にクウガからゴーストまで、シミュレーションを行ってみた。この記事はその連投ツイートのまとめ。
ヒビキさん「そうだよなぁ。殴った方も、痛い。当たり前だ。いやね、俺も最初は慣れなかった。でも、それよりもっと痛い人もいるんだな、って知ったんだ。うーん、なんというかさ、その時思い知ったよ、もっと“鍛え”なきゃ、って…」
五代「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「青年は記憶が無いのか。いやまいったなぁ、俺は記憶なんて無くしたことないからさ。ははは…って、すまんすまん。でもさ、今君が誰かに居場所を感じてるように、誰かも君に居場所を求めてくれてるんじゃないかな? それを“鍛え”て、守っていかなくちゃ、な」
翔一「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「なるほどなあ、それぞれ願いのために戦ってるのか。まあ、無益な戦いは俺も好きじゃないな、うん。でもさ、んー、彼らの戦いを止めたいっていう君の思いも、もしかして同じなんじゃないかな? 君も願いを貫いてみなよ、な。もっと“鍛え”ればいいんだよ」
真司「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「俺もさ、この仕事やってて、ふと思う時があったんだよ。自分って本当に人間なんだろうか、って。ほんと昔の話ね、若い頃。でもさ、要は、なんというか…大事なのは見てくれじゃなくて、今の自分に何ができるか、だと思うんだよね。“鍛える”、っていうか…」
巧「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「でもそれってさ、本当にライダーシステムのせいなのかな? あー、いやいや、俺もね、機械とかほんと苦手なんだよ。難しい事は分からない。でもさ、要はこう…なんというか、心の持ち方なんじゃないかな、“鍛える”、っていうかさ…」
橘「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「妹の秘密、それをずっと抱えて戦ってきたのか。いやー、重いな、うん。中々過酷な半生だ。でもさ、そんなに自分だけ強がる事もないんじゃないか? 青年。妹さんには妹さんなりの、君への想いとか、あるんじゃないの? “鍛え”てさ、それを受け止めないとな」
天道「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「そうか、お姉さんの婚約者が行方不明に。そりゃまいったね。いや、立ち入ったことは俺も分からないよ。時間とか電車とかも、すまないけど、全然分からない。んー、だけどさ、君が信じて戦っていれば、そう、“鍛え”れば、いつかまた会えるんじゃないかな?」
良太郎「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「自分が人間じゃないなんて、俺だって昔は悩んだよ。でもな、青年。鬼になるってことは、鬼にならない、ってことなんだ。君がその…ファンなんとかとのハーフ?だったとしたら、もしかしてさ、君がなれるんじゃないかな、架け橋に。ま、まずは“鍛え”ないと、な」
渡「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「自分の物語が無い、か…。んー、なんというかさ、そんな難しく考えなくてもいいんじゃないのかな。いや俺もね、毎日忙しくて自分を見失いそうになる時は、あるんだよ。でも、自分が歩いた軌跡、っていうかさ、道がさ、“鍛え”た後に、残るんじゃないかな」
士「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「ずっと一緒に戦ってきた仲間が消えちゃったか。辛いな、青年。俺もほら、こういう仕事してるから、一緒だった戦友っていうか、そういう人達を失う事はあるんだ。でもそこで俺達がめげてたら、アイツらに顔向けできないんじゃないかな? “鍛える”感じでさ」
翔太郎「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「世界中全てを救いたいって? んー、はっきり言っちゃうとさ、それは傲慢だよ青年。俺だってこんな仕事やってるけど、救えない事だってある。俺たちはさ、スーパーヒーローじゃないんだよ。“鍛え”抜いて、そしてやっと自分の手が届く範囲なんじゃないのかな」
映司「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「どうしても友達になれない奴がいる? はははっ、青年、そんなの当たり前だよ。人はな、みんな違うんだ。でも、そうじゃなくっちゃあ、面白くないだろ? 断られても、また“鍛え”て、そして“鍛え”て“鍛え”て、それの繰り返ししかないんだよ。なんてな」
弦太朗「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「そうか、君にとって大切な人、その人の最後の願いと共に旅をしている、と。んーでもさ、青年はずっとそうして迷って生きていくのかい? 本当は答えは出てるんじゃないのかな。行き先は自分の胸に、聞いてみなよ。“鍛え”れば、聞こえるはずさ。彼女の声がね」
晴人「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「悪意のない侵略者、か…。んー、中々大変だね、青年も。でもさ、周りを見てみなよ。君はどうしたい? その力をどう使うんだい? 大事なのは、敵がどうこうとかじゃ、ないんじゃないのかな。君が“鍛え”て、そしてどうしたいか、考えてみなよ。な」
紘汰「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「少しキツい事言うかもしれないぞ、青年。俺たちはさ、ボランティアじゃなくて、仕事で戦ってるんだ。確かにさ、向き合った相手を、こう、殴らなくて済むんじゃないかって、考えた事もある。でもさ、違うだろ? “鍛え”てる君なら、もう分かってるよね?」
進ノ介「ヒビキさん…!」
ヒビキさん「99日で15個の…なんだって? 少年、取りあえず落ち着いたらどうだ。んー俺はさ、ガンマとかいうの? よく分からない。でもそれって、もう答えは出てるじゃない。とにかく“鍛え”て“鍛え”抜く。そしたらいつの間にか、辿り着いてるんじゃないのかな」
タケル「ヒビキさん…!」
…なんてこったい…。ヒビキさん、あんたすげぇよ。
全部だいたい森のテントの前でディスクアニマルの手入れしながら喋ってるイメージなんだけど、つくづくヒビキさんって主人公として精度が高いというか…。メンタル面で悩みがちな平成ライダーシリーズにおいて、最初からそのステータスがカンストしてるのは彼だけ。しかも過酷な修行と労働環境が背景にあるから、何を言っても説得力が半端じゃない。
将来子供ができたら、やっぱり一度はちゃんと「響鬼」を観せてあげたいな、と思います。ヒビキさん、ありがとう。
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【過去記事】
・仮面ライダー龍騎に狂酔した中学2年生の1年間
・目次&総括【週刊ライダー時評 ゴーストウォッチメン】仮面ライダーゴースト全話レビュー連載
・総括「仮面ライダーフォーゼ論」【前編】~ギャップと懐かしさが魅せる宇宙文化祭
・総括「仮面ライダーフォーゼ論」【後編】~君は弦太朗と“友達”になれたか