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週刊デスノーザー【第9話 犠牲の枷に足をとられても】ドラマ版「デスノート」全話レビュー&解説連載

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こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

いよいよクライマックスも近付いてきたドラマ版デスノート。どうやら全11話ということで、最終回放送日こと「Xデー」は9月13日。原作漫画がちょうど13巻で、13というと不吉な数字でもあり、何かしらの運命を感じたり感じなかったり…。残り話数が2話だけど原作でいうとまだ8巻くらいの内容であり、ここから大幅なアレンジが加わってくるのか否か、ドラマスタッフの原作要素再構成の腕が試される終盤戦。公式ツイッター(リューク)の呟きを見ているとかなり放送ギリギリのタイミングで撮っているようだけど、シナリオの練り込みに時間をかけている…ことを願いたい。ということで今週もいってみましょう。



週刊デスノーザー【第9話 犠牲の枷に足をとられても】


【週刊デスノーザー各話リンク】
目次(総括)創刊号1話2話3話4話5話6話7話8話9話・10話・11話(最終話)


【ストーリー】

月(窪田正孝)は、遂にL(山崎賢人)の本名をデスノートに書きこむことに成功するが、Lはノートにある仕掛けをしていた。そして、ようやく自分をキラだと認めた月に、自首するよう促すL。そこに総一郎(松重豊)たちが駆けつけるのだが、突然異変が起こりLは命を落としてしまう。今度こそLに勝利したと確信した月は、本物のデスノートを取り返すことを決意。

しかし、命を奪ったはずのLが再びある形で現れ、キラ対策室のメンバーとしてニア(優希美青)を指名。そして本物のデスノートを決してキラに奪われないようにと釘を刺す。早速対策室に現れたニアは、検察関係者の中にキラがいるという確かな推理力を見せる一方で、純粋な子どものフリをして月を油断させようとする。

海砂(佐野ひなこ)のノートの記憶もよみがえらせた月は、犯罪者のいない社会を実現するために魅上(忍成修吾)と共に行動を開始。粛清の勢いを増したキラは、世間から圧倒的な支持を集める存在に成長していく。そんな中、総一郎の元に粧裕(藤原令子)を誘拐したという連絡が入った。犯人の要求は、デスノート。ニアはキラが粧裕を誘拐したと断定するが…。


【ピックアップ台詞】

「正義が勝つんじゃない。勝った者が正義なんだよ…」



【トピック1】Lの生死別パターン考察

今回の9話では大きく2つの衝撃展開があった。それは「Lの死」と「日村の裏切り」。この2つの展開について、それぞれ考えられるパターン別に考察を深めつつ、9話全体を振り返り今後の展開を予想していきたい。

まずLの死亡展開だが、基本となる原作から振り返っていきたい。月が「計画通り」でノートを再び手にした後に、原作では無事にミサが自らのノートを掘り起こすことに成功、使用時の記憶を取り戻し、リュークが憑く運びに(死神交換・所有権交換については週刊デスノーザー6話参照)。ミサは月に手紙で指示されていた“Lの本名”を思い出せず、それを悔やむ形でリュークに目の契約を申し出る。

後日、ミサが自身のノートの切れ端を月に触れさせリュークを視認させ、更に目の契約によって寿命が減った彼女をレムが目撃する。捜査本部に残った月ではなくミサがキラとして裁きを再開し、Lは再び彼女を疑い出す。レムは、「特定の人間の寿命を延ばすためにノートを使った死神は死ぬ」というリスクを分かった上で、ミサを助けるためにワタリとLを殺害、そして消滅。全ては月の策略だった、というのが原作第1部終盤の展開である。





ドラマ版ではミサがノートを掘り返せなかったポイントから本格的に分岐。魅上が参戦し、彼の協力もありLが死亡、ニアがその後を引き継ぐ。月は、魅上とミサと“キラ王国”こと“新世界”を作ることを宣言する…。その重要な展開である「L死亡」だが、彼は本当に死んだのだろうか、実は生きているのだろうか、この辺りを考察していく。

まず、素直に展開を受け取った場合、つまり「L死亡ルート」。この場合は本編の描写を真っ直ぐに拾っていけば良い。つまり、月に自白の形で自身の名前を書かせるためにあえて焚き付けるような言動を取り、カメラの前に顔を晒し、本名を得られる機会をあえて作った。その上でノートはワタリが作った偽造ノートだったため、死ぬことはない。が、月は事前に魅上にLの名前を書くように指示しており、魅上は忍ばせていた仕込み切れ端にLの名前を書いた。書いたタイミングは、およそ総一郎たちが駆け付けたその瞬間あたりと思われる。(Lの異変発動から逆算)

この場合はまず、Lの過失の大きさを指摘しなければならない。彼は、ノートが切れ端でも効果を発揮することに考えが及んでいたし(8話終盤月との会話より)、油多川と接触したニアから「検事」が新たなキラであること、また、月のようにその部屋の名刺から(ニア経由で)「検事=魅上」にまで辿り着くことは可能だったはず。仮に名刺をその前夜に侵入した月が処分していたとしても、そもそも顔を晒して偽のノートで自白させるやり方は地検の動きを事前に把握することが前提なので、その陣頭指揮を執っていた魅上に踏み込まれるより前のタイミングで辿り着けた可能性は大きい。

そうすると、「顔を見ると名前が分かる取引をすでに済ませたキラ」を想定していながら、「そのキラが隠し持つ切れ端にLの名前を書く可能性」に届いていなかったことになり、非常に詰めが甘かったと言わざるを得ない。月の自白を取るとか、偽のノートとか、それ以前に「顔を見ると名前が分かる取引をすでに済ませたキラ」の前に(カメラ越しで)顔を晒した時点でアウトだ。まあ、身を持って死を覚悟で「夜神月=キラ」を証明したかったという線も考えられるが、それなら壊したのとは別の監視カメラや録音機器をあの倉庫に仕込んでおいて、後にワタリ経由でニアに確認させれば良いのだ。

「月をあと一歩のところまで追いつめるも魅上に殺された」というプロットには、正直苦言を呈さなければならないだろう。率直に言うと、練り込みが甘い。





次に、「L生存ルート」の場合を考える。この場合の難点は2つあって、対策室メンバーの前で脈を止めた死の演技(トリック)はどのようなものだったのか、そして、魅上の切れ端をすり替えることは可能だったのか、という点だ。

死のトリックは、例えばジョジョで有名な荒木飛呂彦先生の作品「魔少年ビーティー」でも披露されていた“脇の下にピンポン球をはさむ”という方法がある。これをすると、脈が止まったように誤認させることができる、というものだ。まあ、これは正直ピンポン球でなくても何らかの小さな機械を身に付けていたとか、一応それっぽい説明をすればクリアできるポイントではある。遺体は運ばれただけで明確なその処理については言及されなかったので、生きている可能性を完全には否定できない。

問題は、魅上の切れ端の方である。例えば、彼が切れ端を持っていると予測したLが、事前に彼のスーツや持ち物を何らかの方法で調べ、仕込みの切れ端を差し替えておいた、というパターンも考えられる。つまり魅上がLの名前を書いた切れ端はただのノートであり、Lは適当なタイミングで死んだふりを演出した。対策室メンバーがホテルを後にして現場の倉庫に急行するまで程々の時間はあったと思われるが(車で移動していた)、魅上はそこから更に後の現場到着と思われるタイミングで名前を書いている。同僚の目を盗むのに時間がかかったのかもしれないが、少々不自然でもあり、Lの死の演技が独自のタイミングだったとすればこの違和感は解消できる。

しかし最大の難点は、「魅上が月に渡したLの名が書かれた切れ端は本物だった」ということだ。根拠は明白で、月はあの時点でリュークを視認したからだ。レムが所有しているノートには火口殺害時に触れていたが、リュークの方の赤いノートには記憶が飛んで以降触れていなかった。つまり、「リュークのことは覚えているがリュークが見えない」という状態。そこからリュークと会話を交わせるようになったのだから、あのタイミングで魅上から渡された切れ端は確実に本物だったと言えるだろう。

そうなるとこれまたややこしくなってくるのが、「仮に切れ端を差し替えたとして結局本物の切れ端に名前を書かれている」という結果であり、これはもう「監視カメラ越しに顔を晒して魅上に名前を教えた直後のタイミングで祖国に待機させていた部下に早急に姓名変更手続きを取らせ“L・ローライト”を無効化した」という超絶ウルトラCが決まっていなければ説明がつかない。

とはいえ、映画版と同じ「すでにLが本物のノート(を切り取ったもの)に自身の名前を最大23日先に設定して書いていた」という線も十分に考えられる。先んじて自身の死を確定させ、キラ側のいかなる攻撃も無効化する捨て身の作戦である。(ちなみにその場合であっても「死神と眼球の取引をし、その目で見える人間の寿命は人間界にあるデスノートに関わっていない人間界での本来の寿命である」というルールがあるため、魅上にはLの寿命が近いことを把握することは不可能である)





かなりややこしくなったが、まとめると以下のようになる。


<Lが本当に死んでいた場合>
・Lはかなり詰めが甘かった
・思考は追いついていたのに対策と作戦がずさんだった

<Lが実は生きている場合>
・死の演技(トリック)はどのようなものか
・切れ端のすり替えは現実的ではない
・すでに自身の名前をノートに書いていた可能性が高い


どちらにせよ、先週のデスノーザーにも書いた通り、あの倉庫に壊したのとは別のカメラを仕掛けていなかったのは手落ちだろう。Lは月の自白後も「違う形で出会いたかった」と言っていたので、必死の友情の訴えは本音だと思われる。だからこそ、その個人的な説得の為に仁義を通してカメラを仕掛けなかったという理屈は分かるが、やはりツッコミたい部分ではある。同時に「俺がキラだ」と自白を始めてしまう月も別のカメラの可能性に対して無頓着すぎる。どう転ぼうが、「実はマジで別のカメラがあって録画してました」という展開でない限り、この一点は明確に「ダメだった点」と捉えなければならないだろう。

それを踏まえた上で、これ以上粗が無い理想の展開は、映画版のトリック模倣になってしまうが、やはり「すでにLは自身の名前をノートに書いていた」というパターンに落ち着く。これなら、まあギリギリ、友情の仁義を優先したLというキャラクターの範疇で好意的に解消できるかもしれない。それ以外のパターンだと計画のずさんさが目立ってしまうが、もしかしたらこの私の考えをはるかに超えた新規トリックの超絶ウルトラCが仕掛けられている可能性も、0ではない。





一歩引いて、メタ的というか視聴者目線の感覚でいくと、ここから月とニアで今回併せて残り3話では少々その因縁付けが弱い。原作のようにニアとの戦いで締めるのならばもう少し早いタイミングでLには退場して欲しかった。ここで月とニアが決着をつけたとしても、「月とLで最終決着をつけて欲しかった…」という思いは正直拭えないだろう。

そういった印象から逆算すると「Lが実は生きていました」というどんでん返しの線がやはりどうしても捨てきれないのだが、これは私の希望的観測によるところも大きいため、中々判断が下せない。理想も理想も究極パターンは「新規トリックで実は生きていたLが最後に月を負かす」というものであるが、これに辿り着く可能性は限りなく0に近いのだろう…。

以上、かなり長くなってしまったが、Lの生死に関する考察はこのくらいということで…。



【トピック2】日村章子の裏切り別パターン考察

「Lの死亡」に続き「日村章子が裏切り粧裕を誘拐」というのがこの9話の大きな作劇ポイント。引き続き、この点について考察していきたい。とはいえ、Lの生死に比べれば何ら難しいことではない。

まず、「本当に裏切っていた場合」。これはもう、このまま受け取れば良い。日村は最初からキラとその殺しの手口に興味があり(何らかの動機があるかは不明)、警察組織に身分を偽装して潜り込み、夜神総一郎に近付き対策室のメンバーとなる。ノートの存在が対策室内にしか知られていない(そしてキラがそれを取り返そうとしてこない)タイミングを狙い、反旗を翻す。人を雇ったのか、元からの仲間だったのか、ゴロツキの集団とともに粧裕を誘拐。総一郎に取引を持ちかける。ヨツバ編の直前で「私はただキラを捕まえたいだけなので」と簡潔に言い放っていたが、ある意味この言葉通りの目的があった、ということだ。

そうすると、やはり言及しておかなければならないのがLの過失だ…。またか。すまん、Lよ。死んでしまったかもしれない人を悪くは言いたくはないが、だって本当の裏切りだとすると対策室に招く前に日村の身辺調査を欠かしていたということになってしまうんだよ。仮にそれをしていたとしても、「日村の徹底した身分偽装」が「世界的な名探偵Lの捜査能力」を上回っていたことにもなるし、そんな相手に顔を晒して何ヶ月も一緒に捜査していたのはちょっと迂闊すぎる…。というか、日村がすごすぎる。まるで峰不二子だ。





ということで、Lの名誉のためにも(?)私が支持したいのは「実は裏切っていない場合」。一番引っかかるのが、強盗事件の前のタイミングでニアがさり気なく言っていた「大丈夫、もう種は蒔いてるから」という台詞。これに呼応する展開が今週見当たらなかったので、順当に考えると「日村の裏切り」が「ニアの種蒔き」ということになる。

つまり、キラである夜神月は総一郎が保管しているノートを欲しがるはずだから、あえてノートを表舞台に引っ張り出す自作自演のもと、月を何らかの罠に嵌めようという計画。敵を騙すにはまず味方から、ニアは日村に秘密の計画を持ちかけた。日村が犯人だと突き止めたのも、彼女の身分偽造に言及したのも、捜査方針を仕切っていたのも、全てがニアなのである。ニアであれば、シナリオを自分の好みに誘導することは可能だった。

日村が総一郎にキラの可能性を指摘した回想シーンも、演出が思わせぶりではあるが何ら明確な不審点はないし、予告で誘拐犯のアジトに煙幕弾が投げ込まれたシーンでは日村はその部屋にいない(というか、予告に一切映っていない)。本当に裏切っていたら予告でそのキツい目付きのカットくらいはありそうな気もするが…。また、予告から考えると、例えばニアの計画だったけど内なるメロが本格的に発症してしまい武力行使で引っ掻き回すとか、そういう展開の方が可能性は高いのではないだろうか。





という感じで、むしろLの生死以上にどちらの可能性もあり得るのがこの日村章子関連かな、と。あと全然関係ないんですけど、個人的に関めぐみさんは好きな女優さんなので退場はして欲しくないなあ…。



【今週のここが良かった!】

まずもって冒頭、「490 日以内に再びノートを手にしないと所有権を失う」というちょっとマイナーなルールが出てきたのに興奮してしまった。おお!そこ持ってくる!…という感じで。まあ今回はノートを使ったトリックがあまり無い回だったし、490日ルールに月が劇中で言及することもなかったけど、「月の手元にノートは無い(=取り返さなくてはならない)」という印象を強めるための提示だろう。

そして本編。「そうだ、俺がキラだ」と自白する月に対し、ここで原作のLならにんまりと笑ったのかもしれないが、山崎版Lはまるで知りたくなかった現実を知ったかのように顔を強張らせた。これは先週も書いたように、本心では月がキラであって欲しくないという一種の“恩人”への期待が打ち砕かれた表情なのだろうか。自白以上の証拠を獲りにきたLは、月と善悪論をぶつける。リンド・L・テイラーの回想シーンと同じセリフが行き交う演出は最高だし、「救い用のない愚かな人殺し」に対して「こんな形じゃなく出会いたかった」と言ってしまうLの絶望が観ていてとっても気の毒(良い意味で)。





やけに聞き分けの良かった月はおそらく魅上への指示があったからで、それが成功したからかLが倒れる瞬間、窪田くんが目をくっと見開くのが良かった。あそこでニヤ付きを抑えるというより、心のどこかで「本当にLを殺してしまった…」という「勝利3:驚き5:後悔2」くらいの絶妙な表情。本当に彼の表情の演技には毎回驚かされる。死ぬ瞬間に映ったLの指輪は後にニアの指でも意味深に光っている。

咄嗟に正当防衛を主張する月の演技もいい感じで憎々しい(ちょっとギリギリの言い訳だけど)。その後、屋上でノートの切れ端を燃やし「さよならだ」とLに別れを告げる表情も、どこか淋しげだ。かと思いきや、墓前で「L!? こいつ、死んでも俺の足を引っ張るつもりか!」とその傲慢ぶりも見せつける。この時の「L!?」の発音がすごく良くて、「えるッッッッッッ!!!」という語気の強め方が非常にシリアスだけど笑える。松田の言動を事前に予測するLとか、その後のニアと出会ってからの表情を変えずに感情を爆発させる月、いやに無邪気すぎるニア、「警戒しろ」という“神”からのご丁寧なメールなど、細かい点がとても面白い。







屋上でキラ三人組が集まるシーン。魅上の「かみ」の発音もこれまた良くて、聴いていてクセになる。ミサの「何でこの人がいるの?デートじゃないの?」といういい感じのウザさが面白いし、記憶を取り戻して見上げたらそこには“神”がめちゃくちゃ悪魔スマイルしてるのも最高にデスノートだし、ノートをちぎって肌身離さず持ち歩くテクニックを披露したのも加点ポイントだし、極めつけは「そして俺は、新世界の神となる」宣言だ。ここまでくるのに9話…。長かった、ついに、ついに針が振りきれた…。

複数人のキラの裁きが統率の元で同時進行するなんて原作でもそう無かったプロットで、このワクワク感、そしていよいよキラの世界になっていきそうな絶望感が心地よい。学生・アイドル・検事というライフスタイルが全く異なるメンバーでしかも内2人は死神の目持ちでその死神も従えてるとか阿呆みたいに体制が整い過ぎている。原作の月だったらもはや「ぬるすぎてつまらないな…」とか言い出しかねないレベル。

いじめが減ったと話す粧裕を背ににやりと笑う窪田くんの表情、「ページが足りなくなったら言ってください」と“神”を気遣う魅上とそのメールをちゃんと消去する月(デスノートはいくら名前を書いてもページがなくならないという設定なので、魅上が定期的に他2人に供給しているものと思われる)、父親からノートの在り処を聞き出そうとして失敗し醜悪な表情を見せる窪田くんなど、良い演出が続く。





上にたっぷり書いた日村の裏切り展開については内部の裏切りという原作に無い要素が魅力的だし、ニアに対する「また勝手なことを…」がどこか嬉しそうなワタリには泣かされるし、最後に互いのスタンスをぶつけ合う月とニア(メロ)で幕引き、というのも上手い。



【今週のここがダメだった!】

Lの生死と日村の裏切りについては、前述の通り。パターンによってダメだった点は各々あるが、現時点では保留。

L死亡直後の、種明かしをしながら「キラはお前じゃない」と断定する総一郎だが、状況的に“月がLの名前を知った途端”でもあるので、その断定はちょっと通らないでしょ、というのが正直な感覚。また、あの場所で対策室メンバーが去ってから間もなく魅上が現れるのも危なすぎる。そこは時と場所を変えていつもの屋上でいいのに…。





Lのお墓が少々安っぽいのは、まあ日本のドラマにはよくあることなんだけど、どうせならアニメのように洋風の集団墓地にして欲しかったかな。また、ニアが地検への疑いを披露して信頼を勝ち得るくだりがあったが、あの状況ではどう考えても地検メンバーが怪しいし、ぶっちゃけそれは全然“すごく”ない…。ニアの能力を誇示するプロットとしては、内容が弱い。そもそも、Lが「自分が死んだら月がキラ」というビデオレターを残しているんだから、ワタリに事前にそれを伝えて月への尾行や身辺調査、再度の監視カメラ&盗聴の手筈が整っていないのはおかしい。やはりLは詰めが甘すぎる…。友情にほだされたか。

関東周辺の監視カメラの映像をハッキングできたからといって粧裕が映っている映像に辿り着くのがいくらなんでも早すぎるニアだけど、ここは日村との結託の可能性もあるので保留…。そして真面目な顔して「日村を操って粧裕を解放させて…」とか考えてる月!おい!馬鹿!それやったら対策室内にキラがいることの証明にしかならないだろ!!



【来週の見所は?】

ニアが本格的にメロになっていたので、その辺りの優希美青・演技力ガチンコ勝負がまずひとつの見所。日村の裏切りは本当なのか、果たしてL生存ルートはあり得るのか。そしてまたもや、このドラマ版の魅力である親子のドラマにもスポットが当たる。総一郎は今度こそ月がキラということを知ってか、嘘ルールを信じてノートを燃やそうとするのだろう。そうすれば、触った月と自分が死ぬ(本当は死なないけど)。夜神総一郎らしい決着の付け方ではある。

そして来週の最後の予告は、ついに最終回予告…。ここまできてしまったか。いはやは、もうすでに感慨深くなってきた。この週刊デスノーザーも残すところあと2回。最後に別建てで総括記事なんぞも書きたいと思っているけども、取りあえずしっかり完走したいところ。あと全然関係ないんですけど、つい先日福山雅治のライブに行ってそのライブレポートとか頑張って書いたので良かったらこのブログのデスノーザー以外の記事も読んでやって下さい(直球宣伝)。それでは、また来週!


【今週のスコア】
82点


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「デスノート」第10話予告動画



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